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英会話学校生 平松愛理

SCENE 1<自宅>−昼間


愛理はコーヒーを入れる。ノート開く、ノードにはいろんな
フレーズが書き込んである。
愛理はペンを持ちながら、もの思いにふけっている。

愛理さん:  ん〜フレーズ、フレーズ。天使降りて来い。

電話がなる。

愛理さん:  ん、誰?あのこかな?

平松は電話をとる。

美穂さん:  いつもお世話になっています。私は美穂といいます。
       宜しくお願いします。

愛理さん:  美穂さん?誰?

美穂さん:  今回はあなたにいいニュースをお届けします。
       あなたは英会話は上手ですか?

愛例さん:  なんだ、英会話?勧誘?

美穂さん:  当、スクールではばっちり英会話が上達します。

愛理さん:  いいえ、英会話なんていいですから、あ〜も〜
       フレーズ考えていたのに飛んでしまったじゃない。
       どうしてくれるのよ。

美穂さん:  フレーズ、ばっちりお任せください。もう、ほとばしるように
       フレーズ出てきますから。

愛理さん:  そのフレーズじゃなくて。もーいい。いいのが出かかっていたのに

美穂さん:  あなたは作家さんとかですか?

愛理さん:  そう、締切が、しまっているんだから勘弁してよ。
       どうせ、うさぎさんとかでしょ?いいから。

美穂さん:  うさぎさんと一緒にしないでください。うちはアメリカに本校をもつ
       大学ですから。

愛理さん:  いやこの年になって大学とかいいですから。責任とってよ、フレーズ!

美穂さん:  今や、作家さんも外国人対応できないと、もうそういう時代ですから
       フレーズ、どかどかお任せください。

愛理さん:  私、昔、テレフォンアポインターやったことあるけど、あなたすごいね。
       ネタにつかっちゃうから。

美穂さん:  本当ですか?嬉しい、私も登場人物に入るんですか?嬉しい。
       全世界でやってください。

愛理さん:  つか、あなたどこの学校とかもまだいってないよね。
       ふつう、自分の学校、ごり押しトークするじゃない。

美穂さん:  あたしはそういうことしません。そういう人もいるけど、
       あたし自分の学校好きだから、話してて勧めたいなと思う人しか
       そういう話はしません。

愛理さん:  ん?私、選ばれた?うまいね〜。

美穂さん:  フレーズって、小説家とかですよね。シナリオライター、

愛理さん:  んんん。私は歌詞を考えているだけ。

美穂さん:  やった、作詞家さんとお話してる。

愛理さん:  そんなに嬉しい?嬉しいかなあ?

美穂さん:  うちの自習室は先生が常駐してるの。カール先生っていうんだけど
       この人すごいの黒人の先生、日本のこと、日本人より、知ってるの。
       茶道とかもしってて。

愛理さん:  茶道?黒人の先生が?

美穂さん:  そうなの。日本の小説とかたくさん読んでいるから、フレーズとか
       今までないようなフレーズ、そこで生まれると思うよ。

愛理さん:  ふ〜ん、で、そこの自習室は1日いくらなの?

美穂さん:  自習室はただ!カール先生、チェスとかもできるから勉強したくないときもOK

愛理さん:  ちょっと待って。ただ?胡散くさい。ただってことないでしょ?
       どんな詐欺なわけ?ちょっと、まじでネタつかっちゃうよ?!

美穂さん:  自習室はただ、授業のやつはとられるけど。

愛理さん:  ああ、普通の授業はお金とるのね。いくら。

美穂さん:  90分の授業30回で24万、3レベルコースだと72万。

愛理さん:  高いじゃん。そこにそれだけのお金つぎこむなら音楽機材かっちゃうよ。

美穂さん:  他の営業の人は3コース勧めるけど、あたしはそんな勧め方はしない。
       1コースだけでいい。で、教えてあげる。コースが終わっても、
       自習室は使えるの、大丈夫、30回のコースは3か月でだいたい
       終わっちゃうけど、生徒のふりして、3年は大丈夫。
       無料でカール先生に教えてもらえるよ。
       100回いけばうさぎより安い。しかも自習室は開校日は10時間
       開放してる。

愛理さん:  えええ?まじで怖い。なんか企んでない?

美穂さん:  じゃいっちゃう。私この仕事してる。平松さん、テレフォンアポインター
       やってるっていったね。

愛理さん:  やったことがある。あんまできなかった〜

美穂さん:  他の人は、紹介して客もってきておしまい。ノルマでどかどか勧誘したら
       給料はずむ。

愛理さん:  うんうん。それば間違ってない。

美穂さん:  あたしはそれだけじゃ嫌。だって自分の勧めた方と学校で会うのね。
       だまされたって顔されたら嫌。来てよかったと言われたい。

愛理さん:  ほお〜

美穂さん:  中にはいるよ、72万売りつけて、あとは知らねえ。クレームは学校に
       いってくれって人。

愛理さん:  ちょちょちょ、大丈夫?事務所で電話してんでしょ?

美穂さん:  いいの。それも事実だから。PR部と教室事務は仲悪い。

愛理さん:  きたあ〜。内部告発ってやつう?

美穂さん:  作家はいろんな視点でもの見れるというのね。あたしはわからないけど
       電話してて、いろんな人いるからね。
       話しててこの人違うと感じたら、あたしは勧める。
       24万安くない、だけど、その人次第だと私は思う。

愛理さん:  英会話にはさほど、魅力感じないけど、ちょっとあなた気になった。

美穂さん:  私もずっとはこの仕事はしないと思う。
       嫌な部分も知っているから。

愛理さん:  んん〜。じゃあ、話聞いたあげる。

美穂さん:  じゃ概要だけね。一応クラスがあって、最大8人教師1人でやります。
       ABCからやるクラスから7レベル、一番上はCTといって時事英語の
       ディスカッションをやります。1レベル30回、自動車教習所のような
       システムで、テーマ別に勉強する。

愛理さん:  ふ〜ん。確かに、英語の歌うたうから、発音とか気にはなるけど

美穂さん:  発音の授業30回というのもあります。3コース選んだらついてくる
       オプションだけど。

愛理さん:  72万払えってことか〜。

美穂さん:  あたし平松さん、応援したい。あたしは営業成績より、やるきのある人
       勧めたいの。カール先生はほんといいよ。
       あたしは3コースは勧めない。1コースで3コース分吸収してほしい。

愛理さん:  あなた変わってるね。名前聞いてもいい?

美穂さん:  そうですよね。ははは。最初名前はいったけど、だいたいセールスだと
       まず名前聴いてくれませんからね。美穂といいます。

愛理さん:  あ、最初いったっけごめん。
       授業はそんなにそそらないけど、それだけ勧めるカール先生だっけ?
       のと、あなたのぶっちゃけトークは気にはなってる。
       何かの縁かな?

美穂さん:  発音とかもカール先生と話してれば、自然に教えてくれるよ。

愛理さん:  1つ質問、いい?あなたの夢は何?

美穂さん:  私は、この仕事で仲間をもって、外国風のカフェをオープンしたいです

愛理さん:  ほんと変わってるね。ふつうはアポイントとりたくて、そんなことより
       会いたいっていおうとするんだけど。

美穂さん:  あたしは、いくらお金の為とはいっても、会いたくない人はいますので、
       自然にそういうもっていける人だけお話します。

愛理さん:  いやあ〜。ちょっといいわあ。あなたのパーソナリティに惹かれます。
       で、どこいきゃいいの?

美穂さん:  新宿のNビルの3Fでお待ちしております。土曜の17:30とかどうですか?

愛理さん:  17:30?ん〜。いいよ。

美穂さん:  会えるの楽しみにしています。24万でいいですからね。
       他のあほが3コース勧めてきたら断固断っていいですよ。

愛理さん:  これであなたが詐欺だったら、みんなひっかかるわあ。
       ねえねえ、あなたの学校の名前まだ知らないんだけど。

美穂さん:  KADOといいます。あまり広告とかしないから知られていませんが、
       あたしは、カール先生が好きです。お会いしたとき紹介します。

愛理さん:  わかった。

美穂さん:  ではお待ちしています。

愛理さん:  どーも

愛理は電話を切る

愛理さん:  うう〜ん。うまいなあ。だまされたかな?!まあ、24万だったら
       なんとかしてみるか。コーヒー冷めちゃったじゃん。





SCENE 2  Nビル3F KADOエントランス



中では外人らしき人がさかさか動いている
愛理さんは中に入る

愛理さん:  すみません、美穂さんという方と約束してるんですが。

受付:    少々お待ちください。

受付は電話をする。

受付:    山口美穂さん、お客様がお見えです。

美穂が現れる。

美穂さん:  お待ちしてました、山口美穂です。
       宜しくお願いいたします。

愛理さん:  宜しくお願いします。

美穂さん:  ではブースの方へどうぞ。

2人は個別ブースに入る

愛理さん:  一応、ちゃんとしてそうなとこじゃない。

美穂さん:  私、怪しいんでまだわかりませんよ。ふふっ

愛理さん:  怪しい〜。ふふっ

美穂さん:  流れだけ説明しますね。この後、ネイティブの人が来て
       あなたの英語レベルを診断します。
       そして、契約専門の人がくるので、お金払います。

愛理さん:  ああ〜そういう流れね。

美穂さん:  で、あたし今日、18:00上がりなんですね。だからカール先生
       と一緒に飲みに行きません?

愛理さん:  え、どいうこと?契約ってたぶんいろいろ書くから終わらないでしょ?

美穂さん:  待ってます。終わるまで。で、あたしがいうのもあれなんですけど
       あいつ嫌いなんだよな。またいろいろ3コースとれとかいいだすから、
       がんとして1コースのみと断ってください。
       もし、ごり押ししてきたら、あたしの名前出して、1コースじゃないと
       受けないと脅していいですよ。あいつ人じゃなくて金と話している
       ようなやつだから、そのくらいやっていい。

愛理さん:  うわあ〜。ほんとにぃ〜。美穂さん、すごいわあ。
       それ私にいう?!まずます信用しちゃう。

美穂さん:  で、人が待っているので、早く終わらしてくださいとせかしてください。
       そうじゃないと、72万とるまでごり押ししてうざいから。

愛理さん:  よっ、庶民の味方!で、18:00から何やんの?別契約?

美穂さん:  契約なんて24万するからそれだけで十分。
       カール先生とお食事。ほんとすごい先生なんだから。

愛理さん:  ほんとに〜?そんなこといって教材とか、マルチ商法とか誘うんでしょ?

美穂さん:  私そんなにお金困ってません。筋とおして仕事してるから
       私なりにそれなりに成績あります。でもごり押ししてまで金ほしいとは
       思わない。

愛理さん:  いや、尊敬するわ〜。その生き様。コースの説明はしなくていいの?

美穂さん:  コースは奴が訊きたくなくなるまでいってくるからあたしはいい。
       30回90分、最大生徒8人、ネイティブ講師。24万、これで十分じゃない?

愛理さん:  教材費は?


美穂さん:  込みです。先生も毎回違います。そのくらいかな。他にコースで質問は?

愛理さん:  今んとこないけど・・・

美穂さん:  あ、それパンフね。読んでも自慢話ばかりだからあんまり必要ないかな。
       18:15 ちょっと食べにいこう。じゃ、ネイティブ連れてくるね。

美穂さんはブースから去る。代わりに外人が入ってくる。

ボブ:    はあい、私の名前はボブです。わかりますか?私の日本語?

愛理さん:  ネイティブでも日本語うまい。

ボブ:    この学校には7つのレベルがあります。さまざまです。
       さて、あなたは英語少しはなせますか?

愛理さん:  少しなら。一応英文科

ボブ:    OK。これから3つの絵をみてもらいます。そこで私がいくつか質問しますので
       英語で答えてください。

愛理さん:  わかりました〜。

ボブ:    How many people do you see in this picture?
              (絵の中に人は何人見えますか?)

愛理さん:  three(3)

ボブ:    sentence?(文章)

愛理さん:  I see three people.(3人います)

ボブ:    OK!すごいね。more sentence?

愛理さん:  え?わかんない

ボブ:    OKよ〜。next,who are they?(彼らは誰ですか?)

愛理さん:  え〜たぶん、家族。

ボブ:    english?

愛理さん:  They are family.(彼らは家族です)

ボブ:    Perfect!How do they look like?(どんな感じに見えます?)

愛理さん:  あ〜彼女、ロコみたいでしょ?

ボブ:    english?

愛理さん:  she is wearing red T-shirt(彼女は赤いドレス着てる)

ボブ:    what are they doing?(何してるの?)

愛理さん:  あ〜スパゲティ食べてるね。あ〜いちいち日本語いってるね
       ごめん。

ボブ:    Don't mind.English?

愛理さん:  They are eating dinner。(夕食食べてる)

ボブ:    what happen the next?(何が起こる?)

愛理さん:  映画見て詞を作る!あ、Watching movie and write a poem.

ボブ:    wonderful.1枚で大丈夫ね。あなたのレベルわかったよ。
       美穂さんが時間ないっていってたから、契約の人よぶね。
       wonderful!

ボブはブースから去る。代わりに男が入る。

沼鬼:    沼鬼です。さて、あなたはこの場所。インターミディエイトにいます。
       ここは中級クラスです。ぜひ、このレベルからはじめてください。
       で、中級の人に多いんだけど、ちょっとは英語できるが、
       仕事にはつかえないそんな人多いです。
       このインターミディエイト、アドバンス、ディスコースを強く
       おすすめします。

愛理さん:  ん?とりあえず意味わからないんだけど。

沼鬼:    資料の説明をしましょうか?

愛理さん:  ・・あ、いい。あたし1つのコースでいいです。
       何、インターなんとかのコース1つでいいです。

沼鬼:    それじゃあまりにももったいない。中途半端が一番いけない。
       このインターメディエイトを終了するころにはadvanceの
       能力を持てる。そして仕事で使うにはディスコースじゃないと。

愛理さん:  でも72万かかるんでしょ?

沼鬼:    72万なんて安いもんだ。英語本当に使えるようになるには
       安いぐらいだ。逆に1コースで終わりなんてほんともったいない。

愛理さん:  ふーん、72万安いの、ふーん。あたしは高いと思うけど。

沼鬼:    高くない。3コース受けてなんぼの世界だ。
       3コース受けると、発音の授業30回受けられるから、
       こんなお得なコースはないぞ。

愛理さん:  ・・感じわるい。本当だったわ。美穂さんのいうとおり

沼鬼:    山口がなんかいったの?

愛理さん:  いえいえ。じゃあ1つ質問するけど、30回受けたら必ず上達するの?

沼鬼:    当メゾッとはもうすばらしくて、アメリカの大学の教育方式を扱っていま・・

愛理さん:  ああ、い〜いい。30回受けてみんな次のレベルにいけるの?

沼鬼:    試験があります。試験に2回に二度落ちたら、同じレベルで、30回受けて
       いただきます。これは1つコース使うという意味です。
       だからインターミディエイト2回、advanceになります。

愛理さん:  教え方悪いんじゃないの?

沼鬼:    それは本人の努力が足りなかったということです。
       ということで、どうですか3コース。

愛理さん:  ねえ、あたし時間がないのね。18時15分に待ち合わせしてるの。
       1つのコースでいいから、書類は?

沼鬼:    いや、3コースの方を強くおすすめしてまして、分割でいいですから
       月3万円で二年間。損はさせません。

愛理さん:  あなたの話聞いてるだけで損したわ。あ〜あ、美穂さんいい人なのになあ。
     
沼鬼:    山口は1担当ですから。

愛理さん:  ねえ、ちょっと担当変わって?!他にいないの?私は1コースでいいの!
       校長だして!

沼鬼は無言ででていく。かわりに気のよわそうな校長と美穂さんが入ってくる

校長:    お客様、すみません、校長の高橋と申します。すみません。
       山口が失礼なことをしたでしょうか?

愛理さん:  美穂さん?美穂さんはいい人だよ。ね。

美穂さん:  (軽く会釈する)

校長:    受けたくないということでしょうか。

愛理さん:  ううん?1コースなら受けるよ。1コースを受講することはできないの?

校長:    できますよ。発音の授業は、1コースではつきませんがいいでしょうか。

愛理さん:  逆に発音だけの授業って受けられない?そっちの方が興味あるんだけど

校長:    24万になってしまいますが、それでも宜しいでしょうか。
       3コース受講すると、発音の授業は無料でお受けられますが。

愛理さん:  発音のコース。24万いいんじゃない?それだけでいい?

校長:    わかりました。係りを呼んでまいります

愛理さん:  ああ、さっきの人やだ。美穂さんできないの?

校長:    山口は最終契約までは受付しないものでして。

愛理さん:  校長さんはできないの?書類かけばいいだけでしょ?

校長:    わかりました。私と、別の者が対応します。

愛理さん:  もう説明はいらないから、書類と支払うんぬんだけでいいから。
       時間もないしねえ〜。18:15間に合う?

美穂さん:  (にやりと笑う)

校長:    急いでやらさしていただきます。

彼らは書類をもってくる。




SCENE 3  自習エリア



美穂さん:  私の生徒さんはみんないいよ

カール氏:  当然〜。問題はたくさん〜。

美穂さん:  カール先生、見て、新しい生徒さん。

愛理さん:  平松愛理と申します。宜しくお願いします。

カール氏:  そうこそ、ようこそ。今日は〜いのこり?

愛理さん:  居残り?

カール氏:  レベルは?

美穂さん:  インターミディエイトだよ。

カール氏:  すごい。がんばって。そして居残り。

愛理さん:  居残り?ふふっ

美穂さん:  今日、うなぎ屋つれてって。この方も一緒に。

カール氏:  うなぎぃ〜、おいし〜うなぎ?美穂さん、おごり?

美穂さん:  ここは先生がおごらなきゃ。

カール氏:  ぱにっしゅ。みほ〜いのこり〜。

美穂さん:  もう仕事はおしまい。

カール氏:  チェスおしまい〜。私の勝ち、チェック。

児島:    うわ〜。負けた。

カール氏:  今日はおしまい。かたずけ〜。

児島とカール氏はチェスを片付ける。

美穂さん:  平松さんはすごいよ。作詞家だって。

カール氏:  作詞家〜。すごい〜。

愛理さん:  作詞家っていうよりシンガーソングライター

カール氏:  シンガー。

愛理さん:  あまり英語には興味ないけど、美穂さんに勧められて
       入っちゃった。発音の授業だけど。

美穂さん:  すごい。シンガーソングライターだったんだ。

カール氏:  っはあ〜。もし授業終わったら、毎日、勉強ここで
       いのこり〜。いのこり〜。

愛理さん:  カール先生、日本語うまい。

美穂さん:  簡単に言うと、カール先生は学校の教頭だよ。

愛理さん:  えらいんだ。

カール氏:  そう、私、えらい〜だからいのこり〜

美穂さん:  今日は第二土曜日だからここ18:30に閉まるのね。
       だから、お祝いにと思って。

カール氏:  ぱにっしゅ。美穂〜がおごり〜
       シンガーソングライター 今度ライブ誘って〜
       それまでいのこり〜

愛理さん:  きゃ〜カール先生、おもろいわ。
      
カール氏:  今日の仕事終わり〜。

カール氏が立ち上がる。

カール氏:  ちょっと待ってて。事務所に書類おいてくる〜
       それまで〜いのこり。

愛理さん:  いのこり〜。もう夢にでてきそ。

美穂さん:  この先生からいろいろ教わるといいよ。

愛理さん:  ほんとありがとう、たぶん、あなたがいなかったら
       ここ来てないし、来たとしても契約せず帰ったかもしれない。

美穂さん:  いい出会いって、いい作品を生むもんだよ。あたしも
       スタッフとしては来年まではいない、カールの友達でいたいけどね。

カール氏が戻ってくる。

カール氏:  おまたせ〜。はあ〜。かえるかえるかえる。
       うなぎぃ〜ごちそう〜。ありがと美穂〜

美穂さん:  あたしはおごられるほう!

愛理さん:  ははっふふ

3人はビルを出る。

愛理さん:  インターなんとかって何?

カール氏:  はあ〜レベル。

美穂さん:  ボブさんだったね。あの先生はいい先生だから
       わかりやすかったでしょ?

カール氏:  間違い〜。私が一番の先生〜。

美穂さん:  はいはい、そういうことにしときます。
       絵を見て、質問に答えたでしょ?

愛理さん:  んん。そう。

美穂さん:  5段階評価になってるの。
       何人人が見えますか?の英語がわからないと
       答えられないよね。だからレベル1
       これが5回続くと、エレメンタリーコース
      
愛理さん:  ほお〜

美穂さん:  単語が出てくればレベル2、ベーシックコース

愛理さん:  あたしのインターは?

美穂さん:  質問に対して文章で答えられたから
       インターミディエイト

カール氏:  すごいね〜。でももっと勉強ね。

愛理さん:  なんか感じの悪い人がもっと上のコースをいってたけどあれは何?

美穂さん:  1つの質問に対して、複数の文章をいうことができる。
       これがadvance,discourse。
       私には3人見えます。一人は小柄でブロンドショートエア、
       子供はまりで遊んでる。太ってる男ははげているとか。

愛理さん:  はげている?!

美穂さん:  英語ではよくboliding manってふつうにいうけど、なにかひっかかった?

愛理さん:  や、や、やあ〜
       いや、でもいいのかなあ。初めて会ったのに、食事なんて。

カール氏:  私50のもじゃもじゃじいさん。だいじょうぶ〜。

愛理さん:  いや、そういう意味じゃなくてえ〜

美穂さん:  大丈夫、私ついてる。そうじゃないか。
       私、全部の生徒さんとこういうのやっているわけじゃないよ
       なんか平松さんに感じるものがあった。

愛理さん:  ありがとうございます。

カール氏:  ついた〜うなぎぃ〜

3人は店に入る。

美穂さん:  ここは、うなぎ屋だけど、牛丼チェーンみたいにカウンターが多くて
       意外と安いの。でもそこそこいけるんだよ。
       気にしないで、食べて。あたしがいうことじゃないけど

カール氏:  はあ〜。うなぎぃ〜3つ。

店員:    わかりました。いつものやつですね

愛理さん:  いつものやつ?

美穂さん:  あたしはカールとよく食事いってて、1人でもくるときあるけど、
       いつもくるから、スペシャルメニュー。100円増しだけど、ウナギの量
       増量。結構うまいんだ。

愛理さん:  え?ウナギ増量?

カール氏:  大丈夫〜いっぱい食べて、いのこり。

愛理さん:  カール先生もう、それ一発芸人。いのこり。

カール氏:  いのこり、いのこり

美穂さん:  発音の授業だけとるなんてさすがシンガーソングライターですね

愛理さん:  結構、洋楽好きだし、カーペンターズ好きだし。

美穂さん:  作詞とかやっぱり英語歌詞とかつけるんですか?

愛理さん:  いや、あまりそこまではやらないけど、あたし、詞を書くのに
       ストーリー作ったりするんですよね。

美穂さん:  それいい!カール先生!

愛理さん:  ん?

カール氏:  横溝正史知ってる?

愛理さん:  え?推理小説家の?金田一の?ちょっとお!黒人の先生が
       知ってたりするのお?

カール氏:  横溝、よく読む。シナリオかける?

愛理さん:  ええ?シナリオは描いてみたいけど。

カール氏:  平松さん、シナリオ書く。英語で書く。私、読む。

愛理さん:  そんなかけないよお。日本語ならやってみたいけど

美穂さん:  カール先生は日本すごい知ってるよ。先生は文章の書き方も知っているから
       シナリオの勉強できるよ。しかも英語で。

愛理さん:  ちょっと待って?それいくら。お金かかるでしょ。

カール氏:  私、ひまなとき読んで、思ったこというだけ。いのこりすれば、
       いい生徒。いのこり大好き。

愛理さん:  え、わからない。

美穂さん:  金なんてとらないよ。自習室使ってわからないこと訊くだけだから

愛理さん:  フリー

カール氏:  でもここ大事。平松さん作る。私、アドバイス。共同作業。
       もし、映画になってヒットしたら、分け前半分。
       
愛理さん:  あははは、売れたら、金かかるのね。
       でも面白そう。ストーリー書くの好きだから。

美穂さん:  せっかくだから思いっきりやらないと。

愛理さん:  美穂さんいいの?そういう営業で。あたしは大好きだけど。

美穂さん:  じゃあ、愛理さんが成功したら、そのスタッフにでもなるわ

カール氏:  みんな、いのこり。

愛理さん:  くふふっ。



SCENE 4 KADO


愛理は原稿をもって自習エリアに行く。
美穂さんが、ファイルもって、入る予定の生徒さんを
誘導している。

愛理さん:  今日、カール先生いないの?

美穂さん:  カールは今、授業、17:00には戻るんじゃない?

愛理さん:  新しい生徒さん?

美穂さん:  あ、私、この方ナビゲートしました。平松さんという方です。

塔堂さん:  どうも。ぶっちゃけここはいい学校ですか?

愛理さん:  おお、いきなりぶうちかましましたね。
       私は好き。自習室がさらに好き。安くないけど活かすかは
       あなた次第!頑張って。

美穂さん:  生の声聴いた?

塔堂さん:  参考になります。ありがとうございます。

愛理さん:  頑張ってください。美穂さんも。

美穂さん:  応援してますよ。

美穂さんはブースへ入る。愛理さんは自習室へいく。
自分の書いた文章を読んでいる。
近くにいる60代の女性が近づく。

星野さん:  あなたここよくいるね。

愛理さん:  はい、何もすることがない日はここでやってます。

星野さん:  この英文全部、あなたが作ったの?

愛理さん:  はい。まあ、カール先生に添削してもらいながら

星野さん:  すごいねえ。私にちょっと教えてくださらない?

愛理さん:  え?カール先生が教えてくれないの?

星野さん:  あたしはねえ、ほんと英語よくわからないからね。
       訊くにも聞けないんだよ。

愛理さん:  ちょっとならいいですよ。私にわかるかな?

星野さん:  わかるって、あなたレベルは?

愛理さん:  最近覚えた。インターミディエイト

星野さん:  私、一番しただよ。こんなに文章かけるんだもの。
       すごいよ。

愛理さん:  どれ?ああ、これはこういう意味ですよ。

星野さん:  ああ、すごいねえ。

星野さんは封筒を愛理さんに渡す。

星野さん:  これ私の気持ちだから。

愛理さん:  ええええ?

星野さん:  1万ぽっちだけど許してね。

愛理さん:  ちょちょちょちょ

星野さん:  いいのいいの、時々教えてくれりゃそれでいいから

愛理さん:  ええ?ちょっと・・・

星野さん:  今度さ、あたしのうちに遊びにきてくんない?
       佃なんだけどさあ。

愛理さん:  佃って高級住宅地。

星野さん:  そんなんじゃないよ。家なんか4つもってて、あそこどうしようか
       迷っているところさ。

愛理さん:  わあ〜

星野さん:  今度の日曜のお昼あいてないかね?

愛理さん:  日曜・・・、ん〜夕方は用事あって、

星野さん:  ランチごちそうするからさ、ちょっとだけでいいから英語教えて。

愛理さん:  教えられるほどでもないんですけど。

星野さん:  3万だすからさ。

愛理さん:  やややや、この1万もいいですから

星野さん:  ・・やっぱり相手してはくれんかね。

愛理さん:  いや、そういう意味でもなくて、じゃあお金は
       いいですから、一度だけお邪魔します。

星野さん:  じゃ、日曜日、ここで11:30いいかねえ。

愛理さん:  ・・・はい。

星野さん:  すまないねえ。ありがとう。今日はこれで失礼します。
       日曜宜しくお願いします。

愛理さん:  ・・はい。

星野さんは立ち去る。

愛理さん:  スーパーリッチ、佃に住んでて他に3つ家ってどんだけ?
       ・・めんどいの受けちゃったなあ

カールが戻ってくる。

カール氏:  いのこりぃ〜。出来た?何ページ書いた。はあ〜。

愛理さん:  10ページほど。

カール氏:  10ページ、10ページ少なすぎ〜。いのこり決定〜
       これら読む〜。

愛理さんは心配そうな目つきでカール氏を見る。

カール氏:  ふんんんん〜。シーン、シーンの考え方ちがう〜。
       画面が変わるイコール、シーンじゃない。
       シーンは次にいく要素をもって、シーンとなる
       人が死んだから、次のシーンで捜査、
       人殺して、場所、山に移るから次じゃない
       
愛理さん:  え?でも、よく映画のシーンでその場所だけのアクションで
       カットとかよくみるのはシーンじゃない?

カール氏:  はあ〜違うね。本読んだ?シナリオの本読んだ?
       そのシーンが存在する意味、意味ないとシーンじゃないねえ〜

愛理さん:  場所かわるからじゃないんだ。

カール氏:  意味ないシーンは無駄。読むも無駄。防犯ビデオはつまらない

愛理さん:  ひどっ

カール氏:  はあ〜最初のシーン7ページ。ながすぎー。何も起きてない。
       面白い作品は最初の5ページで決まるねえー
       サスペンスは最初の5ページで人が死ぬ。
       はあ〜でも前作った、Dr,wolfよりはまし。

愛理さん:  ん〜手厳しいけど、そのとおりかもしれないなあ

カール氏:  最低限できてることはある。セリフの個性、
       シナリオはセリフしかない。セリフでその人の個性を表現する
       それはできてる〜。はあ〜でも〜
       ここ、この人、こんなセリフ言わない。
       全部やりなおし〜。いのこり。

愛理さん:  くう〜厳しいなあ。

カール氏:  これがわかると、ぐっといい作品になる。
       早くいい作品作る。分け前は半分。

愛理さん:  いや〜まと得てるから、〜そうなんだよな〜。
       この技術、歌詞にもつかえるぞ。頑張る。

カール氏:  居残り。居残り。

愛理さん:  いや〜さっき星野さんに英語教えてほしいって言われて
       まいったまいった。

カール氏:  はあ、人に教える〜。まだそのレベルじゃない。
       ほどほどにぃ〜

愛理さん:  先生は的えてるけど、きついなあ。

カール氏:  居残りいのこり。私わかる、日本人はあいまい。
       あいまいでバランスとる。これ日本人。ここ日本だからそれでいい
       でもアメリカではあいまいだめね〜ぱにっしゅ。居残り。

愛理さん:  あたしは日本人なんだなあ。


SCENE 5  佃マンション

星野さんと愛理さんは高層マンションに入る

愛理さん:  いや〜やっぱりお金持ちは違うなあ。このマンションの
       スーパーも高級品しか売ってないし。

星野さん:  そうかい、そんなに高級かねえ。私にはわからないねえ。

愛理さん:  ここのマンション、ホテル並み。

星野さん:  ああ37階、ここね

2人でエレベータに乗る。

愛理さん:  星野さんはなんで英会話はじめたんですか?
       外国にいく予定とかあるんですか?

星野さん:  いや、ぼけ防止でね、いろいろ時間あってなにかしよう
       と思ってね、いや〜あなたのような方がいて助かった。

愛理さん:  ええと、そんなにはお役にたてると思えませんが、

星野さん:  いいんじゃ、いいんじゃ。あれだけかけるのなら上等だよ。
       この年でいろいろやりはじめたからねえ。

37階につく。

星野さん:  すぐそこだからね。

星野さんは玄関あける。

愛理さん:  ・・・うわあ〜絶景。ホテルよりすごいかも。
       仕事は何されているんですか?

星野さん:  あたしはよくわからないんだけど、夫が歯医者の開業医でね。
       でも。最近それほどじゃなくてね。
       ここ手放そうと思って、月120万かかる賃貸だからね

愛理さん:  月120万?!うわっ。

星野さん:  今、出前頼んであるから、もうつくよ。寿司嫌いじゃないよね

愛理さん:  いえいえ、もう幕の内でいいですから

星野さん:  幕の内って何かしら。フランス料理とかのほうがいいかしら

愛理さん:  いえいえいえいえいえ、お構いなく。・・(小声)幕の内知らない?恐るべし

星野さん:  これ残りもので申し訳ないけど、ローストビーフ、米沢で申し訳ないけど

愛理さん:  あっ・・・

ベルが鳴る

宅配業者:  極上寿司お待たせしました。

星野さん:  はいはい、ありがとう。今、ロマネコンティ開けるね。
    
愛理さん:  ・・・・

星野さん:  さあどうぞ。

愛理さん:  あの〜あたしそんなに英語できないんですけど・・。

星野さん:  大丈夫、食べましょう。

愛理さん:  はい

星野さん:  食事のあと、1時間ぐらい英語教えてくれればいいから。
       週1で一時間、3万円でいいかしら
       3万じゃ少ないかしら。

愛理さん:  いやいやいや、ちょっと考えさせてください。

二人はランチをとる。


SCENE 6 スタジオ


仲間とリハーサルしている

愛理さん:  休憩〜

渡辺さん:  疲れた、もう年かな

愛理さん:  それをいわない!

井上さん:  そういえば、平松さん最近、英会話はじめたんだって?

愛理さん:  そうなのよ。特に作詞するとき、いい効果を生む。
       ああ〜そういえばスーパーリッチ

馬場さん:  スーパーリッチ?

愛理さん:  生徒さんの方で大金もちがいて、60代の女性なんだけど
       あたしの英語レベルで先生、時給3万円
       6万ぐらいの食事おごってもらった。

渡辺さん:  それはやばい。

馬場さん:  きをつけたほうがいいですよ。お金もっている人は占有する
       可能性がある。金の力で

愛理さん:  経験あるの?

馬場さん:  業界人じゃなくて一般人のリッチはあまりかかわらないほうがいい

渡辺さん:  そもそも英会話?

愛理さん:  作詞と物語の勉強ができるのよ

渡辺さん:  英会話学校で?

愛理さん:  話せば長くなるんだけどね・・

愛理さんの電話が鳴る。

馬場さん:  電話じゃね?愛理ちゃん。

愛理さん:  え?これ星野さん?、・・はい。

星野さん:  今、ちょっと時間あるかねえ〜
       30分でいいんだけどね。高島屋のさ・・おいしい

愛理さん:  今すぐにはいけません。ごめんなさい。仕事中なんで

星野さん:  いいやね、いいの見つけたんだよ。それでね、外人がきててさ、
       ちょっと通訳をね、

愛理さん:  いや、ちょっとごめんなさい。ちょっと仕事なんで、

星野さん:  あ?いや外人きててさ、

愛理さん:  ほんとにもうすみません。

電話切る。

馬場さん:  あ〜あ、なまじか携帯教えるから。

愛理さん:  あいや〜。まずい。いや、教えたは教えたけど、断れずに・・。

馬場さん:  高くついたね〜。アーティストってこと教えてはいるの?

愛理さん:  あくまで素人で、たぶん英会話関係、誰も私のほんと知らない。

渡辺さん:  そこそこにしときなよ。お金だせばなんでもできると思っているから。

愛理さん:  もうしません♪

渡辺さん:  あとでかけなおすって電話したら?

愛理さんはかけなおす。

愛理さん:  ごめんなさい、星野さん、夕方また連絡します。

星野さん:  あのね、私、仕事で忙しいからきるね。

愛理さん:  あ・・

馬場さん:  切られちゃった?!いいんじゃね?かかわらないほうがいいよ

愛理さん:  あ〜。

馬場さん:  そのリッチな人のひもになればよかったんじゃない?

愛理さん:  あ〜そういう道もあったか〜

渡辺さん:  嫌でしょ?音楽できなくなるよ

愛理さん:  そうだね。ははは。あんときはっきり断ればよかった

馬場さん:  お客さん商売してると、サービス精神でちゃうんだよね

愛理さん:  あ、それそれある〜。あはははははは
       あ〜今日は忙しい、これの後に、作詞、シナリオも

井上さん:  だから何、そのシナリオって。

愛理さん:  お金にならないけど、締切があんのよ〜

馬場さん:  まあ、今そんなに音楽活動してないからいいけど、
       フル活動すると、後回しになるかもよ

愛理さん:  いや、そこにいくまでに、習得したい。趣味。

渡辺さん:  面白いなら俺にも教えてよ。

愛理さん:  いや、24万かかるから、

渡辺さん:  24万あるなら音楽機材買うけど。変わったね。

愛理さん:  ん〜。


SCENE 7  KADO自習室


愛理さんはカール氏に原稿読んでもらっている

カール氏:  はあ〜。前よりよくなったね〜
       いのこりの成果、だけど、んんん〜
       シーンが足りない、SCENE29 と SCENE30
              の間に何かあるはず。

愛理さん:  何かが足らない。

カール氏:  この主人公の行動を起こすには、何か’ある’ことがひつよう〜

愛理さん:  あ、そうだ。そのとおりだ。

カール氏:  あと、ラストのシーンの終わり方はいいねえ〜
       が、主人公はBを最後こんなに嫌う’理由’がない。
       それができれば、この物語は完成〜お疲れ様。
       終わり〜終わり〜終わりはない。ずっと改良。
       終わりはない〜。でも区切りは必要。

愛理さん:  次のをということ?

カール氏:  頑張った〜。前にも云ったね〜推理小説、つじつまあわない
       もう価値ない、ゴミ。どこからみても穴がないことをチェック。
       そしてチェック、そしてチェック。そしてチェック。

愛理さん:  遺体を凍らせるというところね。

カール氏:  凍らせたら、死亡推定時刻がもうわからない。わからない。はあ〜
       150ページご苦労さん〜はあ、でも。まだ居残り。

愛理さん:  居残り。ふふっ。でもこんな作品できるとは思わなかった。
       ありがとうございます。もう発音の授業なんてとっくに終わっているけど

カール氏:  授業ない?ぱにっしゅ。ここで勉強、居残り〜居残り。
       
愛理さん:  いい経験になりました。でもここまでやったら、映画化したいな。
       そして主演あたし、主題歌あたし、空前の大ヒット、くう〜

カール氏:  もうけたら、半分、これ約束ね、

愛理さん:  いやありがたいわあ。

カール氏:  最近、KADOくる回数減った。なぜ〜なぜ〜。

愛理さん:  あ、それは〜それは〜仕事が忙しいから、
       マンスリーもやる構想だし。

カール氏:  マンスリー、マンスリーなにそれ〜。

愛理さん:  あ、こっちの話。あ、そういえば最近、美穂さんみないけど

カール氏:  美穂?みほ〜。やめた〜やめた〜

愛理さん:  え、やめちゃったの?ショック。

カール氏:  広報部、問題やまずみ。はあ〜あまりいわないでね〜

愛理さん:  もうじゃ、うなぎ屋いってないんだあ。
 
カール氏:  たまにFAXくる〜

愛理さん:  彼女今、何やってるの?

カール氏:  ショップを開く準備〜。準備〜

愛理さん:  筋とおってんなあ。あの人がいてよかった。
       カール先生に出会えたし。

カール氏:  アニメかける人いる?いる?

愛理さん:  あたしが訊きたいよ。ほんと、これどうする?

カール氏:  友達、見つける〜、そして、日本語でやって。

愛理さん:  え、英語じゃなくて?

カール氏:  君の英文、上達しない、共通のPROBLEM、文章かけても、同じ問題、
       日本語のほうがいい〜

愛理さん:  ええ〜ショックうう。ここ英会話学校なのにぃ

カール氏:  君はアイデアがある。これは武器。英語、ずっとまあまあ、ゴミ箱。
       日本語でやりなさい。あなたは英語武器ならない〜

愛理さん:  よくも悪くもはっきりいってくれるから、気持ちええわ

カール氏:  次、いつくるの?明日?

愛理さん:  あ〜明日は無理かな。20ページ書くには時間かかりそう。

カール氏:  明日、こい〜ぱにっしゅ。今日、いのこり〜

愛理さん:  はい、居残りします。ふふっ。



SCENE 8 ライブ打ち上げ。飲み屋


愛理さん:  皆さん、今日はお疲れ〜。

井上さん:  お疲れ様でした〜。

愛理さん:  いや〜とねさん、はずしたあ?

渡辺さん:  いいんじゃないの?あれはあれで。

愛理さん:  もう誰か情報出しているかな?

馬場さん:  あの、いつものBONさん、あげてんじゃないの?

愛理さん:  まだっしょ?

渡辺さんが小さなパソコンいじる。

渡辺さん:  あ!

愛理さん:  何々?とねさん最高?

渡辺さん:  うさぎさん!

愛理さん:  うさぎぃ?

渡辺さん:  うさぎさん倒産だよ。
       え〜あんなにCMやってて、倒産したんだ。

愛理さん:  ・・・あ!ちょっと貸して。
       KADO、KADO

馬場さん:  何?あ、2年ぐらい前、いってた英会話の?

愛理さん:  破産宣告。生徒が怒り?!・・ちょちょっとまって
       見せて!突然、閉校。当日来たら倒産してた?

馬場さん:  どこも景気わりーな。英会話なんて娯楽だから不況でつぶれるんだな

愛理さん:  つぶれちゃったん・・だ。しかも1年以上も前。

馬場さん:  ん?いってたんじゃねーの、ずっと。

愛理さん:  シナリオ3本書いたんだけど、本業が忙しくなってそのまま・・
       あれから半年後だ。

渡辺さん:  一時期先生とかいってたね。誰だっけ。

愛理さん:  カール、カール先生。あと美穂さん。

馬場さん:  繋がるだろ、電話番号とか住所とか。

愛理さん:  リッチのおばあちゃんの件あったから、あえてやらなかった。

井上さん:  ああ、いたねえ、スーパーリッチ。リハ中に電話きた。

愛理さん:  ああああ〜あえない。知らない。連絡先。カール先生。

馬場さん:  似たような、英会話学校に移ってやってるだろ。

愛理さん:  あそこ、一応大学なの。本校はアメリカだから・・。
       アメリカに帰っちゃったかもしれない。

井上さん:  出会いもあれば別れもある。か。

愛理さん:  会えないとわかってみたら、悲しくなった。
       なんであの後、KADO行かなかったんだろう。

馬場さん:  いいんじゃね?その思いを音楽に託せば。

愛理さん:  音楽。か。よし、音楽で恩返しを。
       今日は飲むぞ!

< END>