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親友 平松愛理

SCENE 1 品川とあるレストラン前 2002年5月


愛理さん: 今日はあまり無理できないけど、ちょっと楽しみ。
      あの待っている女性そうかな。
      でも違いますって言われたらこっぱずかしいな。
      ・・ちょっと電話してみよう

愛理さんは携帯で電話かける
その女性の携帯がなる。

愛理さん: あ、すみません、あかねさ・・んですか?

あかね:  えっと、もしかして、えりっぷさん?

愛理さん: あ〜〜どうも〜

あかね:  えりっぷさん、かわいい。

愛理さん: え?そうかな?そんなことないよ。
      あたしオフ会とかはじめてだから、緊張してて
      どんな奴がくるんだろうって思ってて。
      あかねさんみたら安心した。

あかね:  ああ、たぶん、ペンキじじーのこと?。

愛理さん: あははは。

あかね:  心配ない。今日のオフ会はペンキ以外女性だし、
      高校からの同級生、みどりちゃんいるし、
      大丈夫、あ、あとBONちゃんもいたな。
      あの人も大丈夫、文章のやりとりも普通だし。
      なにかあったらあなたを守っちゃるから。

愛理さん: いや〜心強いわあ〜

あかね:  今日はお食事とカラオケだけど、

愛理さん: あたし、ごめん、声がでないんで、その後、病院もいかなくては
      いけないし。

あかね:  大丈夫?無理しなくていいんだよ?

愛理さん: このレストラン、野菜スープとかあるよね。

あかね:  大丈夫、あたしこの店2回目だけど、肉だけとかじゃないから
      野菜、玄米仕込スープとかもあるよ

愛理さん: あ〜助かる〜、あ、なんか向うで手ぶんぶんふってる人いるけど

あかね:  あ〜ペンキだな。あいつあんま好きじゃないんだよね。
      
ペンキ:  やあやあ、ごめん。

あかね:  あんたが一番遅いよ。もうみんな中で待ってるからいくよ。

3人はレストランの中に入る。

愛理さん: はじめまして。

わんた:  あなたがえりっぷさんね。

BONさん:  BONといいます。僕、えりっぷさんてペンネーム好きですね。
      応援している歌手の愛称がえりっぷで。

愛理さん: い。た・・たぶん別人、全然別人。

みどり:  みどりです。本名です。表記はmidoriにしてるけど。
      あかねさんともう15年以上の付き合い。

ウエイトレスがくる

ペンキ:  あ、おれはミックスグリル、ごはんおおもり

わんた:  あたしAランチでいいです。

みどり:  女性は・・・Aランチで、

愛理さん: あ、ごめん、あたし、野菜雑炊でお願いします。
      雑穀米で。

みどり:  ごめんなさい、健康志向なんですね。

愛理さん: ごめん、ちょっと今、あまり調子よくなくて。

みどり:  無理しないでくださいね。

愛理さん: いや〜楽しみではあったのよ。家にいるよりかは。

あかね:  そもそも愛理さんはこのコミュニティに入ってきたの?

愛理さん: いやあ〜私、詞とかポエムとか興味があって、ミルちゃん
      というペンネームの詞とか詩を載せているホームページの
      ところが好きで、いろいろ書き込みをさせていただいてたの。

あかね:  接点ないじゃん。

愛理さん: ところがね、その掲示板に、いきなり「すかしっぺって許せる?」
      みたいな書き込みがあって、なんなんだろうこの人と思って、
      で、いってみたら犬が好きな、

あかね:  ペンキの毒にやられたのね。

ペンキ:  毒じゃないよ、全然。

愛理さん: あたしはペット飼っていないんだけど、娘がいるので、
      家族を思う気持ちはわかるので、この家族を思うような人に
      興味もった。

ペンキ:  俺のグリは最高だろう?

愛理さん: や、あの〜いろんなページを見させていただいて、わんたさんや
      カサッペさんやあかねさんや。

あかね:  少なくてもペンキではないってことだよ

愛理さん: あ〜ん〜

ペンキ:  目のかたきみたいに。

みどり:  ペンキさんさ、こうやって話しているときはふつうなのに、
      書き込みになると、攻撃的というか威嚇的だよね。

ペンキ:  そうじゃないよ。僕はあの書き込みをみてどう返してくるか
      その切り替えしがみたいだけ。

わんた:  そういうさ、人をこばかにしたようなさ、だからポンタちゃん
      怒っちゃったんじゃない。

ペンキ:  あそこは怒こるとこじゃないよ。怒ったほうがまけさ

あかね:  あんたの話はいいよ、もう。BONさんはどういうつながりできたの?
      ホームページは芸能人応援サイトだし。

BON:   実はぼくもペンキさんの罠にはまったんだよね。

愛理さん: 罠っ。ふふっ

BON:   僕のホームページはまだマイナーで、実はあの頃は、いろんなHP見ては
      書き込みしてたんです。バーにいるようなホームページ、きらさんがいて
      そこでいろいろ書き込みしてたんだけど、その掲示板の中で
     「変人会」入らないみたいなこと書いてあって、きらさんめっちゃ怒って

ペンキ:  いたいたキラ、冗談が通じない、「変態は嫌いです」って書いてきてさ

あかね:  それが普通の反応だから。わかる?それが普通。
      ましてや顔もしらない相手になにやってんだよ。

BON:   で、さわぎになって、この人どういう人ってなってみたら、犬の世界だった。

愛理さん: あ〜ペンキさんを庇うわけじゃないけど、つまり会うきっかけつくった。

ペンキ:  そうなんだよ。わかってるね〜。えりっぷさん、変人会入らない?

愛理さん: ・・いや、それはちょっと・・。

あかね:  好かれているわけじゃないの。わかったペンキ。

ペンキ:  すみません。

あかね:  その謙虚さ、文字でもかけ。小心者だから、文字でしかできないんだろ。

BON:    まあまあまあ、きましたよ、メニュー

ウエイトレスが料理を置く。

愛理さん:  わんたさんは北海道じゃありませんでした?

わんた:   北海道からはるばるきました。この為に。

愛理さん:  えええ〜すごい。オフ会に。オフ会怖くないですか?

わんた:   長い間、ネットで会話してるからわかるのよ。会わなくても。
       こんな人だって。だから全然平気。

BON:     私はドキドキでした。今日オフ会、初参加。
       来月、自分のHPの仲間でオフ会はじめるんだけど、その前にここに
       きました。もう、お金とられたらどうしようとか

あかね:   大丈夫だって、BONちゃん。BONちゃんの性格はちゃんと文字にでてるから
       きっとお人好しなんだろうなって思ったもん。

愛理さん:  お人好し。

あかねさん: だってファンサイトでしょ?自分の為のホームページじゃない。
       もうそれだけでわかる。

BON:     あははは、どうなんだろうね。

あかねさん: そういえば、平松愛理さん大病したってね。テレビでやってた。

BON:     あんときは落ち込みました。みんな帰り、うなだれてた。

あかねさん: でも今度ファンでオフ会やるんでしょ?

BON:     こんなときだからこそ、ファンが結束しなきゃってそういう流れになって
       でも、まだオフ会怖いや。どんな人くるかドキドキだから

あかねさん: BONちゃん今、ブライトンで働いているんだよね。
       そこでやったら?ホテルだしみんな見てるし、安全じゃない?!

BON:     ああ、そうしよう。

愛理さん:  ・・・・。

ペンキ:   俺もいっていい?

BON:     ファンじゃないでしょ?

あかねさん: やめとけば?ぐちゃぐちゃにされるよ。

ペンキ:   そんなことはしないよ。

BON:     ファンだから楽しめる、場所や食べ物を考えてるんだ。だから無理かもな〜

愛理さん:  ん?食べ物?

BON:     自然食にこだわって・・・

愛理さん:  いいのかあ?こんなような食事だよ。BONちゃんみたいに大きな人じゃ
       足らないと思うよ。

BON:     幹事長はそここだわってるんで。

愛理さん:  ・・・ふうーん

ペンキ:   ああ、くったくった。

みどり:   はやすぎ。ペンキ。

ペンキ:   いや、俺さ、姉のオイルと待ち合わせしててさ、
       わりーけど、もういくわ。

あかね:   いいんじゃない?もういけば?うちらもう少しゆっくり
       するから。

ペンキ:   いくら?1000円で足りるか?

みどり:   あんた自分の食べたメニューの値段もみてないの?

ペンキ:   いやあ、もっと女はやさしくなきゃな。じゃ宜しく。

ペンキは店をでる

愛理さん:  へええ〜不思議な人

あかね:   すぐまた今度問題おこすから、そしたらもう会わない。
       あいう人もいるっいてこと。

愛理さん:  二度は見たくないけど、怖いものみたさで1度はってやつ?!

みどり:   名言。

あかね:   えっと写真とっていい?HPとかにはあげないから。
       こういう機会めったにないし。

愛理さん:  いいね。しかもペンキがいない。

あかね:   あははは。それを含めて、いい思い出になるね。





SCENE 2

浦安オリエンタルホテル ブローニュの森カフェ 2004年11月


あかね:   えりっぷさん、お久しぶりです。

愛理さん:  あ〜あいたかった。あれから2年半?

あかね:   早いね、もうそんなにたっちゃったね。

愛理さん:  いや〜掲示板見てて、ちょっと心配で

あかね:   命の掲示板?あそこは、亡くなったワンちゃんの魂
       がつのる場所ですからね。まあ大丈夫。

愛理さん:  あのペンキとかは?

あかね:   あいつのまだみてんの?

愛理さん:  もう見てない。全然みてない。でもインパクトな記憶はあって

あかね:   悪いインパクトでしょ?

二人は椅子に座る。

あかね:   コーヒーでいいですか?

愛理さん:  ブラックで。ふふっ

あかねさん: コーヒー2つ。ブラックで。

スタッフ:  かしこまりました。

愛理さん:  最近忙しくてね〜。

あかねさん: あの頃、大丈夫でした?我慢してませんでした?

愛理さん:  え、調子悪そうにしてました?

あかねさん: 正直にいっちゃう。あなた平松愛理さんでしょ?
       部屋とYシャツと私の。

愛理さん:  えっ

あかねさん: あんときから気づいてたけど、ファンのBONさん
       いたから黙っていたけど、

愛理さん:  知ってたんだ〜。

あかねさん: あたし、左手が不自由だけど、感はするどいの。

愛理さん:  はあ〜。

あかねさん: もう元気みたいで安心した。BONさんも喜んでいるだろうね。

愛理さん:  BONさんには云わないで〜

あかねさん: 安心して、私もそういう業界にいたから

愛理さん:  へっ?

あかねさん: BONさんに先月会いました。このとなりのブライトンホテルで。

愛理さん:  え、デートしたんだ。

あかねさん: デートってもんじゃないですよ。まあ最後、付き合いたいとか
       いってたけど、少なくてもあたしじゃないでしょっといったけどね。

愛理さん:  BONちゃんふられちゃった〜。

あかねさん: あの人は違うよ。私じゃないよ、絶対ありえないね。
       気を使っていってくれたのはありがたいけど。

愛理さん:  そうなのかなあ

あかねさん: 私はBONさんにアドバイスした、’やりたいことやりなさい’と
       ただ、あまりにも、愛理さんHPやりすぎるので、もう少し距離感
       もったほうがいいよともいった。
       私はたけしさんの付き人13年やってた。
       だからBONさんの気持ちもわかる。

愛理さん:  たけしさんの?ほんとお?

あかねさん: 私、なんでもやりますとたけしさんにいった。
       たけしさんは’自分のやりたいことをやるのがいいよ’といった。
       人の為じゃなく、自分の為、ずっと考えて、やめた。

愛理さん:  やめたんだ。

あかねさん: 私は、私の想いのつまったぬいぐるみを作ることにきめた。

愛理さん:  たけしさんは応援してくれてるの?

あかねさん: いや、あの世界はあたし凍結。でもこんなことをいってくれた
       ’時代に逆行することはいい’と。

愛理さん:  深いなあ。違うな、やっぱり

あかねさん: 私が一番したいことをする。押し付けかもしれないけど、BONさんにも
       この前いった。

愛理さん:  ・・そうなんだ

あかねさん: でもあの人は、あの道つらぬくだろうな。’一番やりたいことだと思うし’

愛理さん:  ぬいぐるみはどのくらい作ったの?

あかねさん: 与作はあるけど、それ以上に念のこもった子を創りたい。
       あたしの今の夢は’個展’を開くこと。
       そして愛情注いだ子を里子にだすこと。

愛理さん:  個展開くとき教えて!いってみたい。

あかねさん: ぜひ宜しくお願いします。



SCENE 3  自宅ネット


愛理さんは自宅のパソコンを見ている。

愛理さん:  久しぶりにあかねさんのHP・・
       え?ハルッカ亡くなった?ええ?大丈夫かな彼女。
       この子たちのために働いているといってたのに。
       ・・・・よし。
       彼女の為に曲を書いてあげよう。
       ・・月に座ってみていてね。


SCENE 4 個展場 2010


愛理さんはドアを開ける。

あかねさん: ああ、愛理ちゃん、来てくれたんだね、ありがとう。

愛理さん:  心配したのよ、いろいろと。ほんとに

みどりさん: 愛理さん!あたしのこと覚えてます?

愛理さん:  覚えてる、覚えてる。みどりさん、一緒に食事した

みどりさん: 変わってないね。

愛理さん:  あかねさんのお手伝い?

みどりさん: お手伝いよりスタッフやってます。

あかねさん: 主に、ロゴもの担当です。T−シャツとかタオルとか
       よかったら買ってって。

愛理さん:  ぜひっ、そうそううちのヌ〜ちゃん

あかねさん:  ぬーちゃん。手入れしてくれてる?手入れしないと
       
愛理さん:  してる、してる、娘がね、これは貴重って喜んでいるの

あかねさん: 大事にしてもらえて、ヌ〜ちゃんも喜んでいるわ

愛理さん:  ここにおいてある展示品が、すごーい。

あかねさん: もう買い手がきまっちゃってるのもあるんだけどね。

愛理さん:  すごい。ハルとルカも

あかねさん: あの曲は泣かせていただきました。この子たちも
       真剣に聴いてくれてました。ありがとう。

愛理さん:  あたしは音楽しかできないんで

あかねさん: その音楽が、魂をゆさぶる。あ、でもね、あのビデオは
       満月じゃなくて三日月でしょ?

愛理さん:  え?月は好きだけど、三日月

あかねさん: あっそっかそっか、BONさんが三日月なんだっけ。

愛理さん:  ふふっあのひとは〜そうかも

あかねさん: あれは久々に泣いた。

愛理さん:  それより、あかねさん大丈夫?私はそれが心配。

あかねさん: がーんって思った?でもこうやって今、個展開いてるし。

愛理さん:  すごいな〜。あたしなんか、・・あ、そうそう
       あかねさんにプレゼントがあるの

あかねさん: 何?

愛理さん:  あたし、書道家の人と組んで、あたしのフレーズを
       書道家の人に書いてもらったの。
       それをハガキにしたの。好きなの選んで。

あかねさん: ちょっと座るね。みどりんちょっと物販宜しく。

みどり:   はいはい。

あかねさん: 1枚いくら?愛理さんと書道家のコラボじゃ1万はするよね

愛理さん:  何いっちゃってます?他の人には売るけど、ただでいいよ。
       好きなやつ5枚ぐらいよかったら

あかねさん: あたし、真剣にみる。

愛理さん:  真剣にって?!ふふっ

あかねさん: これと、あ、これ好き。これ。
       1万払うよ。

愛理さん:  大丈夫、私の本業歌だから、歌で稼ぐ。

あかねさん: ほんといいんですか?あたし一般人ですよ。

愛理さん:  そういうの関係ない。きまった?

あかねさん: 決めた。ありがとう。

愛理さん:  本当は、もうちょっといたいけど、結構スケジュールあるので
       ごめんね。

あかねさん: いえいえ、来ていただいただけでも恐れ多い。あ、与作もってって

愛理さん:  え?あたしに?いいの?これ初期の作品で大切なものでしょ

あかねさん: この子はあなたしかいないよ

愛理さん:  ありがとう大事にするね

愛理さんは店を出る。




SCENE 5  イベントハウス 2013

みどりさん: それでは、えりっぷさん、お願いします。

愛理さん:  皆さん、こんにちは、ここにいらっしゃる方々は
       ほんとに、・・ごめんなさい。あかねさんを心から
       愛していらっしゃった方で、あかねさんが残していった
       あかねさんの分身、今、彼女もあのあたりに今いるんじゃないかな。
       ほんと、見にきてくださっていると思います。ね。

みどりさん: うん。

愛理さん:  あたしも、癌の手術しました、でもこうやって今ここにいて
       天ってほんと時には残酷だなって、あのとき元気そうでやっていたから
       ・・ブログは見てました。でもよくなることを信じていて、
       ずっと更新されていないのがとても気になっていました。
       あたしはあかねさんとは2002年に初めてお会いしました。
       みどりさんも。

みどりさん: はい。いました、あそこに

愛理さん:  自分にまっすぐな方で、そうそうあの時、ハガキ渡しました。

みどりさん: あたしそれ持ってます。

愛理さん:  え?

みどりさん: ここに。これあかねさんが去年くれた年賀状。
       ’自分の歴史は自分を裏切らない’、言霊になって
       ずっとこの言葉、私の心にいます。
       彼女の形見です。

愛理さん:  ・・あっだめだ。泣きそう。ちょっとごめんなさい。
       ・・・出会いってあると思います。大事な願い。
       わたしは、えりっぷといいます。それ以上は何も言わないでください。
       私はえりっぷの親友として歌います。
       ほんとは、5曲やるべきなんでしょうけど、2曲に絞らせていただきました。
       人生つまずいたとき、自分を見つめなおします。
       自分の決めたこと、それが道になります。あなたしかできない。
       ’道’を聴いてください。

<道>

愛理さん:  聴こえてるかな。聴こえてるよね。あかねさん。あなたが決めた道は
       いろんなところで花を咲かしたよ。この部屋にこんなにあなたの
       命がやどってるよ。私の席には与作と、ヌ〜がいます。
       あかねちゃん、これあなたの魂だよ。
       この曲はちょっと封印していたんだけど今日歌います。
       いままで会ってきたすべての方YOU、そしてそれらはみんな宝物
        YOU ARE MINEという気持ちを込めて、きいてください。

< YOU ARE MINE>

みどりさんと愛理さんが抱き合う。

みどりさん: ありがとう、ありがとう

愛理さん:  届いてるかな?届いてるよね。

拍手。

< END>