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弁護人 平松愛理

愛理は弁護士を目指している女性である。
彼女は2年間司法試験を勉強している。
しかしながら、彼女が弁護士になりたいのは
親がそういった職業をしているわけではない。
彼女の父親は私立探偵所の所長である。
愛理には兄のひろがおり、父のサポートをしている。
愛理は気分転換に父の事務所に立ち寄る。
彼女は事件に巻き込まれていくことをまだ知らない。

SCENE 1

RQQホテルパーティルーム(8月19日夕方)

そのエリアには30人ぐらいのキャンプサークルメンバーが
群がっている。
彼らはパーティ用のドレスやスーツを着ている。
彼らはワインや食事をしておしゃべりを楽しんでいる。
そのなかの10人ぐらいが輪を作り立ち話をしている。
白いドレスを着てまるっぽい眼鏡をかけたエリザベスもそこにいる。
彼女は腕時計を見る。

エリザベス:(小声)もうそろそろね。

彼女はグラスのワインを飲み干す。
キャンプサークルの顧問をしているカールトン教授は
エリザベスが腕時計を見たのをみると、グラスのワインを
飲み干し彼は彼の腕時計を見る。

カールトン教授: 18:49か。

ホテルのサービス係がカールトン教授に近づく。

係:       すみません。もうそろそろお時間です。
カールトン教授: ああ、わかっとる。

カールトン教授は輪にいる、サークル部長のリチャードへ
ゆっくり向かう。

リック:     みんな!もうそろそろ時間だけど、もっと楽しもうぜ。
マイク:     はは。つまり2次会やりたいってことだな。
リック:     そのとおりさ。
キャロル:    だけど、どこで?まさかここで?
リック:     のんのん!俺のパーティハウスさ!
マイク:     は。お前の?ごみ屋敷か?!
リック:     なんでそんなこというのさ!いい場所だろっ
シンディ:    まあ確かにあんたんちはウィスキーにつまみあるけど。
リチャード:   そんなことは関係ない。誰が掃除するんだ?

リックはおどけてみせる。カールトン教授はリチャードに云う。

カールトン教授: リチャード。時間だ。
リチャード:   わかりました教授。しめの言葉をやります。

リチャードはセンターステージに向かおうとしている。

リック:     リチャード。君はいくかい?
リチャード:   いや、悪いけど・・。

リチャードはステージへいく。

リック:     わかった。・・じゃあ誰が掃除するのかな?
エリザベス:   ほんとにごみだめのように汚いの?
リック:     いやいや、ちょっとだけさ。15分でいい部屋になるさ。
エリザベス:   じゃあ私手伝うわ。
フランディ:   グロリア?!
エリザベス:   (小声)私いきたいの。あなたともっといたいし。ねえ、一緒に・・
フランディ:   (小声)んなこたどうでもいい。お金のことはどうする気だ。
エリザベス:   (小声)金?

リチャードがステージで話し始める。

リチャード:   みんな、時間になりました。今日は来てくれてありがとう。
         楽しまれましたか。次回のパーティは12月に開催されます。
         忘れないでくれよ。ありがとう。

拍手がおこる。ホテルスタッフが片付けはじめる。
メンバーたちは次々とパーティルームを出る。
ジョアンがエリザベスに近づく。

ジョアン:    本持ってきた?
エリザベス:   え?
ジョアン:    あんたに貸した本よ。

エリザベスは少しこわばった表情で答える。

エリザベス:   ・・あ、ごめんなさい、もってくるの忘れたわ。
ジョアン:    待って。今夜持ってくるといったじゃないの、もう。
         じゃあ、来週の土曜日にもってきて。
エリザベス:   ・・来週の土曜・・
ジョアン:    グロリア、大丈夫?!あなた来週のキャンプに出ると
         いったわよね。
エリザベス:   そのとおりよ。・・ちょっと酔っぱらったみたい。
ジョアン:    うそおっしゃい。酔ったふりしてるだけでしょ?!
         わかってるんだから。
エリザベス:   (笑顔)ええ、酔ってますとも。
         ああ、これから2次会あるみたいなの。行く?
ジョアン:    どこで?
エリザベス:   リックの家。

ジョアンはファニーフェイスをみせて云う。

ジョアン:    また来週の土曜に。
エリザベス:   じゃ。

メンバーは次々とパーティルームを出る。
リックがいる輪にだれかが’また’と云う。

リック:     じゃあ。待って!これからうちらで2次会やるんだけど。
         いかない?楽しいぜ。
ギルバート:   ごめん、今夜やることがあるんだ。次回にぜひ。また。
リック:     わかった。じゃあ。・・で、誰がでんの?

リックが2次会いきそうな人を見つめる。

リック:     グロリアは出る。そして・・君も。とマイクとキャロルと・・

カールトン教授がリックに近づく。

カールトン教授: なにをしとる?ここを出て話せ。
リック:     わかった、わかったよ。(小声)時間教授。いこう。

メンバーは出口へと向かう。

リック:     俺は今日車持ってる。他に車持ってるヤツいるか?
エリザベス:   わたしもってるわ。
リック:     君いいねえ。

フランディ氏は行くことを躊躇しているようだったがエリザベスが
彼を引き連れる。彼らは一度部屋を出る。

リック:     OK。今だいたい19:00だ。俺はこれから駐車場へ
         いって入り口付近まで車持ってこよう。19:20頃には、
         エントランスにいてくれよ。グロリアいいかい?
エリザベス:   ええ。あっ、
リック:     どうした?

エリザベスは耳をさわる。

エリザベス:   あれ?どこかにイヤリングを落としてしまったわ。多分あの部屋ね。もー
リック:     スタッフが見つけてくれるさ。いっておく・・
エリザベス:   待って待って。私、行って見つけてくるわ。7:20ね。わかった。

エリザベスはカールトン教授に近づく。

エリザベス:   教授。パーティルームにイヤリングを落としてしまったみたいです。
カールトン教授: 一緒に行って探そうかね。
エリザベス:   大丈夫です。すぐに見つけてもどります。

エリザベスは走って部屋へ行き、ホテルスタッフに言う。

エリザベス:   パーティルームにイヤリング落としたみたいなんです。
スタッフ:    どうぞ。

エリザベスはくぼみがあるところに走っていき、スタッフに見られないよう
気をつけて何かをはがしはじめる。スタッフの声が聞こえる。

スタッフ:    私も探しましょうか?

エリザベスは少し焦る。

エリザベス:   ああ!あったわ。

エリザベスは力まかせに何かをはがしポケットにいれ
反対側からのポケットからイヤリングを取り出す。
壁には”Phamtom”という文字が書かれている、

エリザベス:   見つけたわ。なくしたくなかったのよね。

エリザベスは部屋の入り口のところへ行き、スタッフに見えるよう
イヤリングをつける。

スタッフ:    よかったですね。
エリザベス:   ありがとう。

エリザベスは部屋を出てエレベータのところへ行く。

エリザベス:   なんとかやったわ。だけど何に使うんだろう?

エレベータが開いて乗り込む。一人である。

エリザベス:   (小声)だけどグロリアはすごいわ。リックが2次会やりたい
          っていうことを知ってたなんて。そしてリックの家でやるってことも。

エレベータはフロントフロアへと降りてゆく。
そしてエリザベスは降りて店の方向へいき、腕時計を見る。

エリザベス:    18:55.10分はここにいれるわね。

店からラジオの声が流れてくる。

声:        ・・今夜はいきなり雨が降るみたいですね。
声:        今は星が見えてるようですが、1時間したら降りますね。
          ’F’エリアは特にご注意を。外出るなら傘を忘れずに。

エリザベス:    雨?2次会あやしいわね。グロリアこれは知ってたの?

SCENE 2

リックのログハウス(8月19日夜)

眺めはよくそこから海が見える。
9人のメンバーが2次会を楽しんでいる。
エリザベスはフランディとともにいる。
エリザベスは腕時計を見る。

エリザベス:  ・・時間ね。でも雨がすごいわ。彼女は
        時間どおりにくるのかしら。

リックがエリザベスに近づく。

リック:     おお!君たち2人とも幸せそうだな。
エリザベス:  (笑顔)そう思います?
リック:    とりあえず、ワインもう一杯どう?
エリザベス:  ありがとう。

リックはエリザベスにワインをつぐ。

リック:    そして君は。
フランディ氏: ファントム
リック:    おお、君!ファントムか!きてくれてサンキューははは。
        ファントム。楽しんでくれよ。
        雨が突然降ってきたけど君ら2人はあついね。
        ここの近くでいい場所知っているんだ。
        明日いけるぜ。雨の後には・・・
フランディ氏: ははは。

リックはフランディ氏にワインをついで違うところへいく。

フランディ氏: ここをいつでるんだ?もう22:00だ。
        私は今週忙しいんだ。知っているだろ。
エリザベス:  ああ、そうそう忘れていたわ。トイレいってくるわ。
        (大声でリックに)リック。トイレ借りていいかしら?
リック:    もちろんさ。入り口の近くにある。
エリザベス:  ありがとう。
フランディ氏: おい!

フランディ氏はため息をつく。エリザベスはトイレいくふりをして
ただごみを捨てて入り口にいき家を出る。
そこにグロリアがいる。

グロリア:   5分遅れよ。ほんとに・・
エリザベス:  ごめん。いいタイミングがつかめなかっただけ。
グロリア:   それに突然雨が降ってきて、ドレス見てよ。
        この濡れた・・あああなたも濡れてしまうわ。

グロリアはもうひとつの傘をエリザベスに渡す。
エリザベスとグロリアはよく似ている。
もちろんエリザベスはグロリアに変装しているのだが。
2人は白いドレスとまるい眼鏡をかけている。

エリザベス:  ありがとう。
グロリア:   どういたしまして。白いドレスが似合ってるわ。美しい。
エリザベス:  それはあなたも美しいってこと?!
グロリア:   ふふっ。私はめったに白いドレスきないもの。ありがとね。
        私は今日やることがあったの。でも今夜フランディ氏にも
        あっておきたいし。彼をここへ連れてきてくれたみたいね。
        ありがとう。
エリザベス:  いえいえ。私たち親友だし。だけどなんであなた
        2次会この場所でやることを知ってたの?
グロリア:    女の第6感よ。
エリザベス:  このひどい雨も予想してた?誰かが雨ひどいから
        2次会やめようなんていいだすんじゃないかと
        ひやひやしたのよ。
グロリア;   ラッキーだったわ。
エリザベス:  とにかくすごいわ。ああ、あなた人間心理学専攻してるのよね。
グロリア:   (笑顔)私はあなたになれるわ。
エリザベス:  ああ、思い出したわ。グロリア。なんで本のことをいって
        くれなかったの?
グロリア:   本?
エリザベス:  女性が私に本返せって言ってきたのよ。全然わからなかったわ。
グロリア:   ああ、いうの忘れてたわ。多分酔っているのね。
エリザベス:  その人にそういったわ。
グロリア:   正解。

グロリアはバッグからなにかを取り出しエリザベスに渡す。

グロリア:   あなたが行きたがっていた航空券よ。
エリザベス:  本当?
グロリア:   1カ月ぐらいいってきたら?
エリザベス:  ほんとに?うれしいわ。
グロリア:   だけど誰にも言わないでね。
エリザベス:  私のダーリンにも?
グロリア:   もちろん。
エリザベス:  あなたもしかして犯罪者?はは
グロリア:   そうだとしたらあなたすでに共犯ね。ははは。
        言ったら今日のことの意味がなくなるじゃない。
エリザベス:  そうね。約束するわ。

フランディ氏の声が家から聞こえる。

フランディ氏: グロリア!次のゲームが始まる。グロリア!

グロリア:   あたしもういくわ。
エリザベス:  わかった。

エリザベスは傘を返そうとする。

エリザベス:  私は車あるから。
グロリア:   私は2つの傘を持つことができないの
エリザベス:  わかった。次回返すわ。
グロリア:   来月また。
エリザベス:  じゃ。

エリザベスは車のところへ行く。グロリアは家に入る。

フランディ氏: 何やってんだ?そんなところで?
グロリア:   外にいたい気分だったの。
フランディ氏: (ため息)ドレスを見ろ。
グロリア:   今夜はこの人たちといたいわ。
フランディ氏: 聞いているのか?(小声)俺は忙しいんだ
グロリア:   明日の朝、お金渡すわ。銀行に行くのを忘れたのよ。
フランディ氏: (ため息)


SCENE 3


リックの家の近く(8月19日夜)

激しい雨が地面にたたきつける。エリザベスの車がある。
その車のラジオの声が聞こえる。

声:      それではここで天気情報及び交通情報を
        お伝えします。
        30分前から降り始めた雨はひどくなりつつあります。
        調査によると’F'エリア付近で1時間に100ミリ近く
        の降雨量があります。今夜運転する方は気をつけてください。
        海の近くでは遊ばないでください。それと・・

誰かがラジオのスイッチを切る。
その男は茶色のスーツを着ており、サングラスをしている。
誰かはわからない。暗いので。
エリザベスは車に近づき、誰かが乗っているのを気づくと警戒する。

エリザベス:  誰!?

窓が開く。

男:      車の中に入りな。夏の雨でも寒いだろ。
エリザベス:  (ため息)あんたがしてるだろ。それにそれは私の言葉。
男:      乗れよ。
エリザベス:  (イラつき)そうするわ。私の車ですもの。

エリザベスは車に乗り込む。男はエリザベスにもうひとつの
サングラスを渡す。

エリザベス:  なによ?
男:      かけろよ。誰かがお前を見たらことだぞ。

エリザベスはかける。

エリザベス:  どうやって私の車に乗り込んだのよ。ロックしたはずよ。
男:      ロックかけた。本当に。知らなかったぞ。
        これ以外何も必要なかった。

男はなにかしら道具をエリザベスに見せる。

エリザベス:  は!なんて男!マナーって言葉知らないのかね。
        変わらないね。
男:      そいつは俺の言葉だ。なぜ3年前突然姿を消した?
エリザベス:  もうお前なんて見たくないからだ。だけどその後もお前は
        何度も今夜みたいに現れる。おんなじことをいいやがって。

男はエリザベスのドレスを指さす。

男:      そのドレスも着換えろ。ばれたくなかったらな。
エリザベス:  は!

男は服をエリザベスに渡す。エリザベスは着換え始める。

男:      ははは。しかしお前結局やったのな。
エリザベス:  あんたの為じゃないわ。グロリアの為よ。
        あんたが背後にいるなんて知らなかったのよ。
男:      ほう。
エリザベス:  あんたが背後にいると何もかも悪い方向へいくわ。
        3年前もあなたは逃げて私を一人にして。
        私の大切な指輪も・・。
男:      知らんな。誰がやったんだ?

エリザベスは怒る

エリザベス:  ・・・あんたのプレゼントはなんだい?
        金。金がいいな。$50,000でどうだい。
        妥当なとこじゃない?!
男:      なんのことを言っているんだ?
エリザベス:  報酬よ。わかってるでしょ。
男:      俺はそんなこと何もいってないぞ。
エリザベス:  ・・あんたを知っているからね。たとえばあなたの
        今までやってきたこととかさ。
男:      どういうことだ?何を言っているかわからんぞ。
        池に沈みたいか?
エリザベス:  ・・知らない?思い出させてあげましょうか?
        あんたはエリックを利用し殺したのよ。
        あんたは今何をしようとしているのかしら。
        悪魔ね。だからあたしは消えたのよ。
男:      ・・池に沈みたいか?
エリザベス:  あんたが沈めば。気持ちいいわよきっと。
        プレゼントくれないの?いいわ。
        でも私はおしゃべりが好きなのよ。
男:      ・・・・
エリザベス:  ははは。いい夏を過ごしましょう。いい夏ね。
男:      ばかな女。身の危険を感じたことはないのか。

男は小さな箱を開けて、針をエリザベスの首に刺す

男:      じゃ、これはどうだい?
エリザベス:  !

エリザベスはもう動かない。

男:      エリザベス、気づいてないか、俺が犯罪者なら
        もうすでに共犯者になっていることを。
        ’C'池で泳ぐか。いいな。いや、ちょっと休んだほうがいいか。

男は運転する


SCENE 4


倉庫(8月19日夜中)


車がガレージに入る。男が車から出てくる。
男は近くに大きな布性の袋を探し、車に戻り死体をそこに入れる。
男は再度降りて、台車を持って袋をその上に載せる。
男は大きな冷凍室に向かう。
冷凍室のドアには’立ち入り禁止’と書かれている。
男は服を着込み、カードキーをかざし、入室する。
男はその中の立ち入り禁止エリアに行き隠し部屋に入る。
バックを置く。

男:      ここで休んだほうがいいな。料金は無料だ。いい夏だろ?

男は隠し部屋を出る。


SCENE 5


倉庫(8月21日早朝)

男は隠し部屋でバックを運ぶ。
男はそれを車に乗せ走り去る。

SCENE 6


C池(8月21日早朝)

車はC池のそばでとまる。男はボート置き場へいく。
そこには受付所らしきものがある。誰かなかにいるようだ。
男はそこへ行く。

男:       ボートを借りてもいいか。

受付らしき場所の中で60歳ぐらいの男が新聞を読んでいる。

受付の男:    いや。ここは朝7時からだ。今5時だな。
男:       朝の風景をとりたいんだ。本当にいいんだよ。
受付の男:    雨はどうだ?
男:       いい朝だよ。
受付の男:    しかしだなあ。

男は受付の男に$20を渡した。受付の男は目をこする。

受付の男:    どちらにする。手漕ぎのものと・・

男は受付の男にまた$20渡す。

男:       十分か?
受付の男:    ああ、リストに名前を書いておくれ。
         モータボート用意しよう。

受付の男はリストを男に渡し、ボートを指差す。

受付の男;    あれでいいかね。
男:       ああ

男はそのリストに’F.PHANTOM’と書く。そしてボートのところへ行く。

男:       ああ、もういい。あとは俺がやる
受付の男:    はい。気いつけてな。
男:       1時間で戻る。

男はバックをボートに載せて、走らせる。

男:       昨日はどうだったい?エリザベス。さて池に沈む時間だ。
         どの場所がいい?

男はバックからロープを取り出して、死体をしばり、おもりをつけて
池に投げ込む。

男:       雨が降ってきたな。


SCENE 7

’G’市図書館(8月21日月曜、朝)

何人かは本を探してうろうろしている。
そのほかは椅子に座って何かしている。
その中で椅子に座って物思いにふけりながら
髪の毛をいじっている女性がいた。
この女性こそ愛理である。チェックのシャツと
青いスカートをはいている。
机にはいくつかの司法試験用の教科書とノートがある
愛理は遠い目をしながら、その位置から見える
外の景色の方向を見る。

愛理:     (MIND)私は弱い人を救いたい。
        それじゃ不十分なのかしら。
        ほんとにあたし弁護士に向いているのかな。
        ほんとに弱い人救いたいのかな。偽善じゃなくて・・。

2人の学生が愛理の近くをゆっくりとおりすぎる。

ラルフ:    (囁く)おい!みろよ。司法試験の教科書だぜ。
クエイ:    (囁く)すげえ。でもラルフ。お前がもしやったとしても
        受からないだろうなあ。

愛理:     (MIND)あんたたち聞こえてるよ。

ラルフ:     (囁く)何を言ってる。できるさ。勉強すりゃA大学だって
        卒業できるさ。本当さ。
クエイ:    (囁く)何を持ってる?右手にさ。
ラルフ:    (囁く)コミック
クエイ:     ははは

二人は通りすぎる。

愛理:     (MIND)あたしも勉強してりゃ、彼らの言葉にいい気に
        なってたろうに。趣味の音楽の夢と弁護士になることを天秤かけ
        弁護士になるって決めて夢を託してるのに。
        音楽のほうやってりゃ有名になれたかな?

愛理は将来を心配している。
弱い人を助けたいから弁護士になる、だから去年愛理は
司法試験を受けるが落ちる。
今回も頑張っているものの簡単なことではない。
挫折しそうである。そして不安から志望動機も失いつつある。
試験は2週間後である。

愛理:     (MIND)兄が探偵事務所を継ぐから自由でいいんだぞ
        と父はいってくれているけど・・・
        ジムは’君なんかなれない’なんていってるし。
        父の勧めで就職活動したけど・・。
        本来、なりたい職業につくことっていいことだよね。
        でもこの現実は・・・。
        勉強すればするほどわからなくなるわ。
        無知を思い知らされる。教科書が私を笑っているかのようだわ。
        あたしに出来るの?試験に受かる?
        あきらめる?父の事務所で働く?
        音楽?売れるかどうかもわからないのに戻れないわ。
        考えたくないわ、今日は。何か他のことをしよう。
        今日勉強終わり!休憩!父の事務所行って冷やかしてこよう。
        そうそうバンドやってた頃、つまったときそうしたみたいに。

愛理は教科書を閉じ、支度して図書館を出る。

SCENE 8

父の探偵事務所(8月21日月曜朝)
愛理はテストのことから頭に離れないようで落ち着かない。

愛理:     (ため息)いけない!こんなんじゃ。

事務所の入り口の前には看板がある。
’ひろひろ五木探偵事務所’とある。
愛理はドアを開け受付へといく。
探偵事務所の事務をしている古川千賀子と目があう。

千賀子:     愛理ちゃん!久しぶりね。どうしてる?
愛理:      まあまあかな。いろいろ覚えなくてはならなくて。

パソコンをいじっている千賀子は愛理を見つめていう。

千賀子:     確かに司法試験は難しいけど、受かると信じてるわ。
愛理:      ありがとう。

突然背後から声が聞こえる。

声:       へい。誰が来たんだい?

若い男が2人に近づく。その男はジム。彼もアシスタントである。
愛理とはうまくいっていない。

ジム:      (嘲る)誰がきたんだい?あ、弁護士!こんなところへ
         何しに?敵情視察?
千賀子:     ジムやめて。あんたまだ根にもってんの?
愛理:      あたしはまだ弁護士じゃないわ。
ジム:      そうだな。なれるわけないな。お前はDREAM OUT
         解散させたから運がなくなったんだよ。
愛理:      なんですって?バンドはあたしがいなくたって出来たはずよ。

愛理はジムと口論するために近づこうとしたが千賀子がとめる。

千賀子:     やめてジム。もう2年も昔のことじゃない。
         縁あって愛理ちゃんのお父さんに雇ってもらったんでしょ。
         愛理ちゃん、こいつに構わなくていいから。
愛理:      そ、そのとおりね。
         ジム、あんたのギターの腕は確かにいいんだから。
         本当に音楽やりたかったらそっちいけばよかったでしょ。
ジム:      バンドだから成せることがあるんだ。わかるか。
千賀子:     はい。以上。2人ともおしまい。愛理ちゃん。
愛理:      わかったわよ。兄と父はどこ?
千賀子:     事務所ね。多分、所長があにさんに伝授してるところよ。
         あ!出てきたわ。

所長とあにさんがミーティングルームから出てくる。

所長:      あに。さっきの話で気づいたこと話してみろ。
兄:       え?
所長:      (ため息)あに!聞いてなかったのか?
兄:       聞いてたよ。
所長:       あに。我々は遊んでいるわけじゃないんだ。これはわしが
         三年前に受けた仕事の件だ。お客様はこのようにいった。
兄:       すごい。3年前受けた仕事のことをこと細かく覚えてるなんて。
所長:      ばかにしとるのか!とにかく気づいたことをいってみろ。
兄:       いい話・・
所長:      (怒る)
兄:       ジョークだよ。とうさん。全然わからなかったよ。
所長:      気付かなかった。わかった。

所長はスーツからウォークマンを取り出し巻き戻す。

所長:      これは今言った話の概要をテープに録音したものだ。3年前のな。
  
所長は再生ボタンを押した。

声:       バーバラ夫人と私は先週金曜日19:00時にバーへいった。
         そして遅く帰ってきた。

所長:      このパートと・・

声:       家に帰るとファックスが届いていた。友達の字で、
         メッセージは’私は自殺する’でした。
         バーバラ夫人と私は急いで彼の家に着きました。
もうひとつの声: 何時についたんですか?
声:     : 22:00彼はすでに死んでいた。

所長はテープをとめる。

所長:      最初、クライアントはその日夜遅く帰ったと言った。
         しかし、30分後には夜10時には彼の家にいったとある。
         何かがおかしい。
兄:       確かに。
所長:      確かにこのクライアントはバーバラ夫人と19:00に
         PPパーティに参加した。さっきいったように21:15
         まで遊んだ。彼らにはアリバイがあるように思える。
兄:       んん
所長:      しかし彼の話によれば、彼はファックスのことを知る為に
         家に戻らなければならなかった。彼の家からこの死んだ友達の家
         まで20マイルある。急いでも30分はかかるだろう。
         ファックスがクライアントの家に届いた時間は21:47だった
         スーパーマンじゃない限りいけないな。
         どこでどのようにして、彼の自殺のことを知ったのか。
         なぜ10時にすでに死んでいることを知っているのか。
         答えは1つ。クライアントが嘘をついてるのさ。
兄:       つまりクライアントを疑わなくてはならないということ
         ですよね。
所長:      わしのいいたいのはそこではない。
         我々の仕事はいつだって話を注意深く・・・

所長は愛理と目があう。

愛理:      はい。相変わらず熱弁ふるっているのね。
所長:      おお、愛理か。どうしてた?
兄:       トイレいってきます。
所長:      おい!逃げんな!レッスンは終わってないぞ。どこへいく!
兄:       聞いてなかったんですか。トイレです。

兄はトイレにいく。

所長:      ばかにしおって。まったく、ヤツは本気でここ継ぐ気あんのか。
         愛理、お前もおんなじだぞ。弁護士になりたいんだろう?
         会話をうまく記憶させておくのだ。それからヒントが生まれる。
愛理:      試験受かったら、がんばるわ。
         ところでよく3年も前の事件を覚えているのね。
         そこまで記憶必要なの?ここ暇じゃないんでしょ?
所長:      今日は教材として掘り起こしてきた。
愛理:      な〜んだ。
所長:      どういう意味だ?愛理?勉強しとるか?もっと話そう。
         (千賀子に向って)千賀子さん。あにがトイレから戻ったら
         もう一度会議室へくるようにいってくれ。
千賀子:     わかりました。すぐには戻らないと思いますけど。

SCENE 9

会議室の中(8月21日日中)
窓側に大きな机があり、部屋の中央には小さなテーブルと
椅子がいくつかある。所長は真ん中の椅子にドスンと座る。

所長:      愛理。来て座りなさい。

愛理はそこに行き座りため息をする。

所長:      なぜため息をする?どうした?わかった推理してやろう。
         お前は2週間後に試験だ。だがここに来た。
         テストにおじけついたんだろう。だからため息ついた。
愛理:      そのとおりよ。あたりね。司法試験もっと簡単ならいいのに
所長:      何をいっとるか。教育機関じゃないんだぞ。
         クライアントの運命はすべて弁護士の腕にかかってる。
愛理:      わかってるわよ。そんなこと。

愛理は立ち上がり窓側いき、外を見る。雨が降っている。
所長が近づく。

所長:      前も云ったが弁護士になることは簡単じゃない。
         探偵もそうだがな。

愛理は机にのっているワインをみつけ、グラスに注ぎ飲む。

所長:      おいおい、お酒はやめたんじゃなかったのか。
         それに朝ぱらから。
愛理:      飲みたい気分なの。落ち着かないから。
所長:      そんなんで受けても何も起らんぞ。
愛理:      (大声)じゃあ、どうやって落ち着けっていうの!
所長:      怒るな愛理。まだ若いんだ。夢を追ってもいい。
         が、自分自身ふりかえることもするんだな。
愛理:      今してるわよ。本当に弁護士になりたいか。
所長:      勉強がはかどってたらそんなこと思わないがな。
愛理:      ・・・・
所長:      まあいい。とにかく、お前は気分転換しにきたんだろ?
         その証拠に教科書を今持っていない。それが証拠だ。
愛理:      (つぶやき)とうさん、あなたはするどいけど、うんざり
         するのよ。デリカシーないし。
所長:      何をぶつぶついってんだ
愛理:      ・・そのとおりね。すごいわ。
         (つぶやき)とおさん、あたしの感じてることわかる?
          わからないでしょ。心理学者じゃないからね。
         ふふふふふ。
所長:      落ち込んでみたり、怒ってみたり、笑ってみたり。
         忙しいやつだ、
愛理:      は?
所長:      それにしてもあには長いおしっこだな。寝てんのか。
         クライアントが来てしまうぞ。
愛理:      クライアント?
所長:      ああ。愛理、今日はもう勉強しないんだろ。
         そしたらもう少しここにいたらどうだ。
         クライアントの話きいてけ。
愛理:      何?
所長:      あたらしいクライアントがすぐやってくる。
         愛理も彼に会って聞け。
         どんなことに困ってるか知ることで、お前がやりたいこと
         見えてくるんじゃないか?
愛理:      いいかもしれないわ。
所長:      探偵と弁護士では全然違うように感じるが似ている部分もある。
愛理:      そのひとつが’話をよくききこと’?
所長:      そうだ。話の小さな矛盾を見つけるんだ。そこに・・

ノックがある。あにが入る

兄:       とうさん、クライアントがきました。
所長:      とおさんじゃなく、所長と呼べ。

所長はドアのところにいき、少し開けて云う。

所長:      古川さん、入ってもらって。あとコーヒー4つ。
千賀子:     わかりました。
愛理;      ちかちゃんあたしも手伝う。


SCENE 10

ひろひろ五木探偵事務所(8月21日午後)

受付に若い男が立っている。その若い男は
デービックである。彼はクライアントである。
彼は30手前のようで、年齢のわりには落ち着いた
服装をしており紳士のようだ。
千賀子はデービックを案内する。
デービックは傘をスタンドに置く

千賀子:    待たせてしまい申し訳ありません。
        こちらです。

千賀子はあにに連れて行く。

兄:      こんにちわ。デービックさん。アシスタントのあにです。
        はじめまして。

二人は打ち合わせ場所に行き、あにがノックし云う。

兄:      所長。クライアントいらっしゃいました。デービックさんです。

所長はのどをならし云う。

デービック:  デービックだ。

二人は握手をする

兄:      ついてきてください。ありがとう古川さん
千賀子:    いえ。

二人は打ち合わせ部屋の前に行き、あにはドアをノックして云う。

兄:      所長!クライアントがいらっしゃいました。デービックさんです。

所長はのどをならし云う。

所長:     入ってください。

兄がドアを開けると、愛理と目が合うが、あには気づかないふりをして
紹介をはじめる。

兄:      デービックさん、こちらが所長です。
所長:     はじめまして。
デービック:  はじめまして。
所長:     そちらのソファにお座りください。

デービック氏はソファに座る。あにが所長に近づき囁く。

兄:      (囁き)父さん、どういうこと、愛理をこの部屋に入れたまま
        にしてるなんて。
所長:     お前がまじめじゃないから、愛理を見習いとしてやとったんだ。
        才能があったら、おまえのかわりに・・
兄:      とおさん!
所長:     はは冗談だ。愛理もいい経験をするだろう。
デービック:  (のどを鳴らす)どうしましたか。
所長:      失礼しました。この女性は見習いの愛理だ。

所長は愛理を見る

愛理:     ようこそいらっしゃいました。平松愛理です。
        見習いですけどあなたの助けになるよう頑張ります。
デービック:  ああ
愛理:     (つぶやく)見習いですって?まあ確かに探偵じゃないけど。
        とにかく初めてのケースをきける。楽しみだわ。

千賀子がノックしてあける。

千賀子:    アイスコーヒーお持ちしました。
所長:     ああ頼む。
愛理:     (小声)あたしのブラックになってるよね?
千賀子:    もちろん。
愛理:     (小声)あまり手伝えなくてごめんね。
千賀子:    サポートは私の役ですから。昔から。
愛理:     ありがとう。

千賀子が部屋を出る。

所長:     さっそくですが、お話を伺い・・・
デービック;  ああ、その前に。

愛理はデービックの表情が変わるのをずっとみている。

デービック:  金の話をしたい。
所長:     何の金ですか?
デービック:  この依頼金だ。
所長:     話の内容によりますが、まだ話を聞いていないので。
デービック:  他のところでは仕事を引き受けるといったから
        話をしたんだ!すべての話をするのにあえて
        時間を費やしたんだ。彼らは高額な金を要求した。
        全くもって無駄だった!
所長:     デービックさん落ち着いてください。
デービック:  あと時間だ。たらたらやってられたんじゃ意味がない。
所長:     落ち着いてください。

愛理:     (MIND)なんで金のこと心配してんの?
        いい服着てんのに。

デービック:  これが落ち着いていられるか!妻が突然消えたんだぞ!
所長:     デービックさんコーヒー飲んで落ち着いてください。

デービックは所長をまじまじみつめ、少しにやりとする

デービック:  ああ、ありがとう。

愛理;     (MIND)なんじゃ?彼の表情は次々かわるぞ。
        まるで俳優みたいだわ。この人の詩はかけないわ。

デービック:  おい女!なにをじろじろみてんだ?

愛理:     すみません。
所長:     ああ、すみません、こいつの悪いくせでして、
        詩を書いていたときがあって、よくよく人を見つめる・・。
        愛理!気をつけなさい。
愛理:     すみません。

デービック:  俺をほめたたえる詩でも書いてくれるのか。
        しかし、俺はそんな気分じゃないんだ。

デービックがコーヒーを飲むのを見ると彼らも飲む。
所長は真剣な顔つきでデービックの話を聞く。

所長:     え〜。なにか特徴とかありませんか。
デービック:  妻が突然いなくなった。そしてメモが残されていた。
所長:     メモ。
デービック:  とくかくこれをみてくれ。

デービックはスーツポケットからメモを取り出し、見せる。

メモ:     永遠にあなたを愛しているわ。8月21日
兄:      短いメモですね。
所長:     8月21日。・・今日ですね。
        いつ奥さんがいなくなったのを知ったんですか?
デービック:  違う、これは今日のことじゃない。
所長:     ほう、それではこれはいつメモが書かれたのですか。
デービック;  19日だ。
所長:     なぜ、19日にメモが書かれたのに21日と彼女は
        書いたのか。謎ですね。
兄:      永遠に・・とついてる。意味深ですね。なにかの
        メッセージかも。

愛理は会話に参加せず話を聞いている。時折、デービックをみつめる。

所長:     あなたの奥さんは失踪する前、何か云っていませんでしたか。
        メモを見て気づくことありますか。
デービック:  そういえば、失踪する1週間前、彼女は私に云った。
        19日にクラスパーティがあるとか、楽しみにしている
        ようだったが。
兄:      あなたは一緒にパーティに行かれなかったんですか?
デービック:  あの日は私は仕事でやることがあった。
        その上、あのパーティと私にはなんのつながりもない。
        で、その日帰ったら、このメモを見つけた。私は焦った。
所長:     彼女がどこにいったかご存じですか?
デービック:  Aエリアに行くそしてドライブするとはいっていたが
        どこにいったかは正確には知らない。
所長:     あなたはクラスパーティに行ったとおっしゃったが
        どんなパーティですか?
デービック:  (感情的に)それはあんたらの仕事だろう!
        (萎縮して)・・すまない。彼女は昔のことは話したがらない
         だから私も無理にはきかなかった。
所長:     奥さんの写真をお持ちですか?

デービックはポケットから彼女の写真を取り出す。
デービックがみせるやいなや愛理は覗き込んでみる。

愛理:     (MIND)あれ。どこかでみたような・・。

デービック:  彼女の名前はグロリア。2年前に付き合い始めた。で・・

デービックは故意的にのどをならす。

所長:     愛理!
愛理:     ああ、ごめんなさい、ごめんなさい。

デービック:  グロリアはすごい。清楚で聡明でキュートで・・
        だけど過去を話したがらない。
        (感情的に)そんなことはどうでもいい!
        彼女を探せ!なぜ彼女は消えたんだ!
所長:     奥さんを探すこと。それが依頼ですな。
デービック:  それじゃ不十分だ。メモをみろ。
        誰かに脅されていたに違いない。そいつを見つけ出して
        なんとかしろ!
所長:     なんとか・・ですね。
デービック:  そうだ。なんとかだ。警察に連れていくなり、なんとかだ。
所長:     デービックさん、落ち着いてください。
        まだそうときまったわけじゃないですよ。事実じゃない。
デービック:  ・・で、いくらかかる?

愛理:     見習いの身ですが、質問があるんですけどお。
        なんでそんなに金を心配してるんですか?
デービック:  こいつ!じろじろみて、妻の写真もじろじろみて
        挙句の果てにその言葉か!マナー知らんヤツだ!
所長:     申し訳ございません。デービックさん、
        あとでこいつにはきつくいっておきます。
        愛理!しゃべるな。黙ってろ。
デービック:  この人の質問に答えよう。
        私の父が3年前しんだ。父は仕事をしていたが、
        莫大の借金を残した。だから私は彼の持ち家を
        売り払い、今私は小さなアパートに住んでいる。
        私はS地域の倉庫会社のマネージャしてるが・・・
        そんなとき女性にあった。グロリアだ。
        彼女はそんな私に云ったんだ。
        ’借金はあるけどがんばろう。私も働くわ’
        私はそんな彼女の言葉を忘れない。彼女はやさしい。
        彼女はいう、少なくとも服装だけは立派にしなさいって
        おお。グロリア。どこにいったんだ!
所長:     お気持ち、お察しします。
        可能な限りはやくグロリアさん探します。
        だからデービックさん。そう悲観視しないで。
        お金はあなたが決めていい。
        あまりに低い場合はこちらも考えますが。
        本日は手付金として$50お願いします。
デービック:  わかった。何かわかったら連絡くれ。

デービックは所長に$50とメモを渡す。
メモには電話番号と住所が記載してある。
彼らは握手をする。会議室を出る。

所長:     みんな。デービックさんが御帰りだ。
        ではまた。デービックさん
デービック:  お願いします。

デービックは事務所を出る。所長はあにをみる。
何かいいたそうだ。

兄:      OK。OK。何か気づいたことあるかってんでしょ?
        デービックさんとグロリアは本当にいいカップル
        なのかなあ。デービックさんは彼女は昔のこと
        話したがらないというけど、もし身の危険を感じて
        いるんだったらデービックさんにいうのでは?
        こんな意味深なメモじゃなくてさ。
所長:     いいぞ!20分前にくらべたらな。
        まあそれがカギになるかならないかは問題じゃない。
        (大声)愛理!なんだ!我々の仕事邪魔するつもりか? 
        気分転換で入れてやったのに。クライアントを
        怒らすんじゃない!きいておるのか!

愛理:     (小声)グロリア。名前とあの顔。どこかで・・

所長:     ふん。都合悪いと無視か。ジム、千賀子さん。
        あにと俺はこれから’A’地域にいく。
        事務所番頼む。クライアントの依頼は・・・
        あれ、写真はどこへいった。・・くそ。

所長は愛理のところへいき、写真をぶんどる。

所長:     グロリア・グレースという女性を見つけること。 
        そして何かに巻き込まれている可能性がある。
        それも調べる。千賀子さん。
千賀子:    はい。
所長:     デービックさんとグロリアさんのことを調べるんだ。
        学校、ペット、なにもかもだ。
千賀子:    わかりました。
所長:     ジム。お前はグロリアを調べてくれ。なにかあったら電話
        するように。
ジム:     わかりました。

所長は愛理を見てため息をつく。

所長:     愛理。どうすんだ?我々といくんか?
愛理:     あああ!わかった。そうだわ!
所長:     なんじゃ。
愛理:     おとうさん、ごめん、行きたいとこあるんで。
        じゃあ。また。
所長:     愛理!

愛理は事務所を出る

所長:     (ため息)愛理はアシスタントじゃなかったな。
        あに、いくぞ。
兄:      わかりました

彼らは事務所を出る


SCENE 11

公衆電話の近く(8月21日昼間、雨)

愛理は公衆電話のところへいき開けて、電話する

愛理:      もしもし、ルース。愛理よ。覚えてる?
ルース:     おお!もちろんさ。愛理忘れるわけないだろ。
         一時期は・・・。ひさしぶりだな。

赤ちゃんの泣き声がする。

ルース:     お〜よちよち泣くな、泣くな。
愛理:      元気な赤ちゃんね。
ルース:     お前も早く結婚して子供作ったほうがいいぜ。
愛理:      それはあなたが私に対して後ろめたいから?
ルース:     ちがうさ〜。うちらが結婚したの知ってて
         こうやっていきなり電話するとこ愛理らしいよ。
愛理:      何よ。
ルース:     君が昔書いた曲のHOW ARE YOU想いだした。
愛理:      あっそう。
ルース:     冷たいな。何かあるから電話したんだろ。
         あ、なんで今日俺がオフって知ってんだ?
愛理:      あ〜今日、月曜日だったわね。
ルース:     僕だって社会人だ。君がオフだったらみんなもオフかい?
         ってことで、何かい?ああ風のうわさで弁護士になるために
         バンドやめたってきいたよ。ジムもがっかりだろうなあ。
         お前の声に惚れてたもんなあ。
愛理:      ・・・そのことで電話したんじゃないわ。
ルース:     じゃなに?男紹介してほしいとか?
愛理:      いいわあなたは恩つけがましいし。
ルース:     結構、ぼ〜としてんのに、いつもつっこみは槍だな。
愛理:      そんなことないわよ。ねえ、高校時代、私たちキャンプいったの
         覚えてる?
ルース:     覚えてるよ。
愛理:      あの当時、あなたの彼女もいっしょにいったわよね。
ルース:     ああ、思い出した。
愛理:      彼女はなんて名前?
ルース:     え〜と、え〜と。
愛理:      あんた過去の彼女の名前も覚えてないの?
         好きな子できたといって、私と別れた後の人だったくせに。
ルース:     ああ〜。グロリア・グレースだ。思い出した。
愛理:      やっぱり。
ルース:     何が?でもなあ、あの子は結局、謎だったな。
愛理:      どういうこと?
ルース:     悪魔の女、いや吸血鬼。か。
愛理;      なにそれ
ルース:     何考えてるかわからないんだもの、ときどき。
         気味悪くて別れちゃったよ。結局。
愛理:      へ〜。自分で好きになったくせにね。
         彼女はどこの学校の子だったの?
ルース:     確か、’E’エリアのKOBE高校だったけど。
         なんでそんなこと聞く?
愛理:      いや、いいの。わかったわ。
ルース:     全然お前わからないぞ。
愛理:      あたしと別れてよかったでしょ。謎でいいし。
ルース:     おいおい。
愛理:      赤ちゃん大事にするのよ。天からの恵みよ。
         浮気したら許さないからね。
ルース:     なんで君がいう?
愛理:      女としていってるだけ。じゃ、またね。HOW ARE YOUさん
ルース:     ルースだよ。じゃ。

愛理は受話器を置く。

愛理:      ふ〜ん、何考えているかわからない女か。
         デービックさんが言ってたのとかなり違うなあ。

愛理は公衆電話ボックスを出る

SCENE 12

KOBE高校の校門前(8月19日午後)

愛理:      (MIND)考えなしにこんなとこきちゃったわ。
         彼女がいた高校、ここにグロリアは今いないわね。
         中に入ってグロリアのことを聞く?
         私は探偵じゃないわ。彼らがするわ。私が出来るの?
         何のためにすんの?でもそしたらなんでこんなとこきたんだろ。
         ・・中入って調べよう。なんかわかったらラッキーだわ。
         今日は遊ぶって決めたんだし!楽しもう!

愛理は中に入る

SCENE 13

学校の会議室(8月21日日中)

愛理はソファに座っている。
ノックがありドアが開き誰かが入る
愛理は立ち上がる

トンプソン氏:  待たせてしまって申し訳ない。教頭のトンプソンです。
愛理:      平松愛理です。

2人は握手をする。

トンプソン氏:  どうぞお座りになってください。

愛理は座るのをみるとトンプソン氏は座る

愛理:      突然のご訪問お赦しください。私は私立探偵の者で
         私の友達が私の事務所に来ていうのです。
         友人のグロリアが消えた。探してくれ。と。
         グロリアさんがこの高校を卒業したことを知ったので
         何か彼女のことをご存じないかと思いまして。

トンプソン氏:  誰だって?

愛理:      グロリア・グレース。

トンプソン氏:  グロリアねえ。いつ卒業したかわかるかね。生徒は
         たくさんいてねえ。
愛理:      (小声)確かルースとグロリアは同じ年だから
          ・・今24歳ですね。

トンプソン氏:  6,7年前ということですかな。私が8年前にこの学校に
         来たので知っているかもしれませんなあ。グロリア・・・

トンプソン氏は立ち上がり棚に行きいくつかアルバムを見る

トンプソン氏:  おお〜。この子だ。1990年に卒業している。
愛理:      1990年

トンプソン氏はアルバムを持ってきて愛理にみせる。

愛理:      ああ、いたわ。

愛理は違う女性を指差す

トンプソン氏:  その子は違う。似てるが、エリザベス・コリンズだな。
         ほら、名前。小さなほくろがある。
         グロリアはこっち。この子だ。
愛理:      どんな子でした?

トンプソン氏:  かなり前の話だからねえ。英語のクラスを教えてたが・・。
         あまり印象ないねえ。しずかで、まじめで。
         あと頭はよかった。ああよく図書館にいるのを見かけたな。
         ああ、一度、男子生徒がいってたな。冷淡な女とか。
愛理:      冷淡な女
トンプソン氏:  一度だけだ。彼女はもの静かで、取り乱すこともなく。
         多分、その男子生徒はふられたんじゃないか。ははは。
         そのぐらいだなあ。彼女の友達は知らんしなあ。
愛理:      ありがとうございます。
トンプソン氏:  私は会議があるんだが、もういいかい?
愛理:      ありがとうございました。
         (小声)クラスの名簿?!兄がするな。

愛理は部屋を出る。 


SCENE 14

KOBE高校の近く(8月21日日中)

愛理は学校を出て歩く

愛理:     何も起こらなかったわ。7,8年前のクラス名簿
        借りて電話するべきだったかしら。仕事だわ、それ。
        あたしルース知ってるし。
        ああ〜試験勉強しなきゃ。思い出したくないこと
        思い出しちゃったわ。気分転換にここにきたのよ

高級車が通り過ぎる。学校の100m先にある家に止まる。
その近くにバス停留所がある。愛理はそこへと歩く。

愛理:     バスの停留所があるから、バスのって駅にいくか。
        買い物でもしよっと

愛理はバスの停留所へ行き並ぶ。
愛理はなんとなく高級車の方を見ている。
その車から女性が出てくる。そして誰かを呼んでいる。
そして、家から中年の男性と少女が出てきて車へと向かう。
愛理は気になってそれを見ている。
彼らは話はじめる。

エレン:    フランディ。時間になりました。
        ジェニー!どうしてた?
ジェニー:   まあまあよ
エレン:    ジェニーと一緒に買い物にいきましょうよ。
フランディ氏: エレン。彼女はいきたいと思うのだが、気分が悪いので
        寝てなきゃならん。
エレン:    それは残念。調子よくなったら買い物いきましょう。
ジェニー:   OK。早くよくなるわ。
エレン:    そうそうあなたに渡した私の日記読んだ?
ジェニー:   読んだわ。なんて夢のある美しい日記なの?
        感動したの。私に貸してくれてありがとう。
エレン:    どういたしまして。
ジェニー:   最後の部分のポエムがキュートで。
エレン:    ありがとう。
ジェニー:   今度は私の番ね。うまくかけるかな。
エレン:    楽しみにしてるわ。そうそう、思い出したわ。
        1週間前に取った私たちの写真があるのよ。

エレンはバッグから写真を取り出して見せる。

ジェニー:   これ私?笑ってるわ。最近あたし笑ってなかった。
フランディ氏: エレン。もう行こう。

突然、もうひとつの車が乱暴に止まる。

愛理:     どうしたのかな。

もう一人の女性が車から現れる

フランディ氏: スージィ!ここにはもう来るなといっただろう!
スージィ:   (馬鹿にして)あいにくここにはあたしのもんが
        まだたくさんあるんでねえ!取りに来たのさ!は!

愛理:     なんだろう。喧嘩かなあ。

ジェニー:   ママ。パパになんてこというの?
        3年前はいい家族だったのに。
スージィ:   だまらっしゃい、ジェニー。お前にゃ関係ないんだよ。
        お前はそんな奴らと一緒になるんだろ。
        何度でも云ってやるよ。
        (フランディ氏を指す)こんな男の口車にのせられて。
        家族をぶち壊したのはこいつだよ。この男。
フランディ氏: 何?ぶち壊したのはお前のほうだろう!ふざけんな!
スージィ:   不倫を先にやったのはどいつかね?
フランディ氏: お前だってやったじゃないか。
スージィ:   ジェニー今からだって遅くない!こいつらを見捨てろ!
        私のところにきなさい。ゴールデンさんはこいつらよりは
        やさしい。そいつらといると不幸になるよ。
        その女をみてみ!何考えてるかわからない女!
        清楚なふりして!
エレン:    そんなっ
ジェニー:   エレンをそんな風に云わないで!
フランディ氏: はっ。見ろ、お前はエレンの悪口ばかりいって
        ジェニーを奪おうとしている。もうお前に勝ち目は
        ないぞ。どこで不倫相手見つけてきた?ごみだめか?
スージィ:   ジェニーヤツはお前を騙そうとしているんだよ。
        この清楚な清楚な清楚な女にな!今にわかる。
エレン:    なんでそんなこというんですか。

エレンはしゃがみ泣く。

スージィ:   は!パフォーマンスだけはすごいヤツ。女優になれるね。
        ゲス女のほうだけど。
フランディ氏: てめえ!

フランディ氏はスージィを殴る格好をする

スージィ:   ほお。殴るのかい?おやりなさい!法廷をひっくりかえせる
        かもね。ははは。自分の利益のことだけ考えて。
        ジェニーのことだよ。
フランディ氏: 何?ジェニーは私の大切な娘だ。お前のとこにはやらん。
スージィ:   大切な娘ねえ!はは、聞いてあきれる。
フランディ氏: ごみだめの男のうちに帰れ!法廷以外お前は見たくない!
        法廷の結果が楽しみだな。
スージィ:   (怒る)ジェニー!くるんだ!

スージィはジェニーの手をつかみ、彼女の車に引きづり込もうとする

ジェニー:   やめてママ!いたい!

愛理は感情的になりながら見る

愛理:     よくわからないけど、ひどいわ。

フランディ氏: やめないか!スージィ!見苦しいぞ!

フランディ氏はスージィを力ずくで止める。
ジェニーは地面にたたきつけられる。
エレンはすぐエレンのところにいく。

スージィ:   ジェニー。これは警告だ!こいつら2人はお前を
        殺そうとしてるんだ。いったからな!

スージィは車に乗り、走っていく。
ジェニーは咳を何度もしている。
エレンはジェニーの背中に手をやる。

フランディ氏: は!ここに二度とくんな!・・エレン。
        ジェニーはもう大丈夫だ。
        ジェニー我々はもういく。お前は家に戻って寝てなさい。

フランディ氏とエレンは車に乗り込み発車させる。
ちょっとしてジェニーは地面に座り込み、咳をする。
愛理はバスが来てるの気づいていたがジェニーのもとへ走る

愛理:     あの人たち、気づいてないわ!

愛理はジェニーのところにいき、彼女を立たせる。
フランディ氏がそれに気付き、サイドミラーで見る。

フランディ氏: 誰だ?あの女?
エレン:    さあ、通りがかりの人かしら。私は知らないわ。
        親切な人ね。私いかなくても大丈夫ね。
フランディ氏: 通りがかりの女だったらいいが・・。
        そうじゃなかったらまた面倒だ。

車はいく。愛理はジェニーに話しかける。

愛理:     大丈夫?
ジェニー:   (ぜえぜえする)触らないで!
愛理:     (躊躇する)あ。
ジェニー:   あんた誰よ!
愛理:     私は愛理よ。この通りを通っていたら咳をして
        座り込んでいたから、きちゃったのよ。
ジェニー:   心配しないで。私は大丈夫。一人で家に戻ります。
愛理:     あやしい女じゃないわ。大丈夫ならいいけど。

ジェニーは連続の咳をする。

愛理:     ・・・玄関はどこ?
ジェニー:   (怒った顔をする)
愛理:     だからあやしい女じゃないって。信じてよ。
ジェニー:   私は触らないでと、いったんだけど!
        あやしい女じゃないって?そんなこと言う奴が一番
        あやしいわ。あたしはエレン以外信じない。
        他の人間は信じない。
愛理」:    エレン・・
ジェニー:   あんた誰よって言ってんの!撃つわよ。
        自宅侵入罪として警察にいうわよ。
愛理:     (なんて難しい女の子なんだろう)
        じゃ、救急車呼ぶわ。
ジェニー:   しないで!家に薬があるんだから。飲む時間よ。
        忘れていただけよ。
愛理:     自宅侵入罪であとで私をぱくってもいいから。
        でもあなたが苦しんでいるのそのままにして去れないわ。
ジェニー:   同情?!偽善の言葉なんてききたくないわ。
愛理:     ・・・そう想いたければ、思えばいいじゃない。玄関はどこ?

愛理はジェニーをおんぶして、玄関へと向かう。

ジェニー:   おろして、おろしてよ。

ジェニーは力のない声で降りようとするができない。

ジェニー:   ここよ、おろして。

愛理はゆっくりとおろす。ジェニーはポケットから鍵を取り出し
カギを開けてすばやく家に入る。

ジェニー:   ありがと。じゃあね

ジェニーはドアを閉める。

愛理:     あっ。

しかしまたドアはすぐ開く。ジェニーは愛理に突然もたれかかる。


SCENE 15

ジェニーのベッドルーム(8月21日夕方雨)

ジェニーはベッドに横たわっている。雨が降っている。
愛理はジェニーと話す為に近づく。

ジェニー:    近づかないで。騒ぐわよ。
愛理:      でも薬飲まなくちゃいけないでしょ?
ジェニー:    水がないとのめないの
愛理:      はいはい。

愛理は台所に行く。

愛理:      ええと、グラスはどこ?

愛理は台所をうろうろする。愛理はテーブルに胡椒があるのみつける。

愛理;      なにこれ。胡椒?

愛理はそれを見つめる。

愛理:      胡椒のケースに名前が書いてある。面白い。
         これはフランディ・・。これは何?

愛理は壁にある絵を見つめる。絵は半分にちぎられている

愛理:      ジェニーとエレンかしら。誰が書いたのかしら。
ジェニー:    (遠い声)何してんのよ!水!水!
愛理:      わかった。今してるんだから。

愛理はグラスに水を汲んで運ぶ。

愛理:      さっき誰が喧嘩してたの?あなたのおとうさんと
         おかあさん?
ジェニー:    あんたに関係ないでしょ。
愛理:      そうね、そうね。
ジェニー:    ねえ!
愛理:      愛理よ。
ジェニー:    愛理。あんたは神を信じる?
愛理:      特に信仰はないけど、自分の中に神はいたいわ。あなたは?
ジェニー:    ない!
愛理:      じゃあ何を信じるの?
ジェニー:    私はエレンといったじゃない。
愛理:      エレンさんは御友達もしくは・・
ジェニー:    答える必要ある?水!
愛理:      (ため息)はなせないわ〜。おとうさん、この子
         あなたの上いくわ〜。

愛理はジェニーのいる寝室へと運ぶ。

ジェニー:    あんたにとって大事なもんは何?
愛理:      ・・・答えなきゃいけない?
ジェニー:    (沈んだ顔)
愛理:       わかったわよ。冗談よ。私の大事なもの
         それは私の信念ね。私は弱い人を守るために
         弁護士になりたいの。信念が人を強くするわ。
ジェニー:    本当に信念って自分を強くするもんなの?
         信じればなんでもできると思っているわけ?
         信念?私だって持ってるわ。だけど、ごほっごほっ
         水っていったでしょ!

ジェニーは愛理のもってる水の入ったグラスを奪い、薬とともに飲む。

ジェニー:    (ぜいぜいする)弱い人を守りたいから弁護士に
         なりたいですって?弱い人知ってるの?
         きれいごとよ!偽善者だわ。
愛理:      はらたつ〜私を叱ってるわけえ?
ジェニー:    どうしようもないことがあるって知ってるの?
         私じゃどうしようもないこともあるって知ってるの?

ジェニーは泣き出す

愛理:      あ、ごめん。ジェニー。

愛理はジェニーに傷があるのに気付く。愛理はハンカチを当ててケアする

ジェニー:    ありがと。・・3年前、私たちはいい家族だった。
         だけど私のおじいちゃんが死んだ後、変わってしまったわ。
         だけど、パパは愛人、エレンと会うようになったわ。
         私、エレン大好き。だけど・・・
         パパはエレンはいとこだといった。けど違った。
         ママはいとこであることを信じてたみたいだけど、
         それがただの愛人だったことがわかると、
         今度はママも愛人を作ったわ。私たちの15年間が
         壊れるのに半月もかからなかったわ。
         最近はパパとママが激しく争うようになったわ
         私のいうことなんかきかず、人として扱われていない。
         だけどあたしは自立したいの、でもこんな弱いからだ。
         働けるからだじゃない。
愛理:      (つぶやき)保険金か。ちくしょう。
ジェニー:    何?
愛理:      質問いいかしら。私はなんであなたがエレンさんのこと
         好きなのかわからないの。
ジェニー:    エレンはいつもやさしいわ。元気づけてくれる。
         不倫がばれた後も、エレンは私に泣きながら云ったわ。」
         ’事実を隠すつもりはなかった。あなたの家庭を
         壊すつもりはなかった。私はあなたのお姉さんでいたかった
         好きだから。姉妹ってまだ呼んでいい?だめよね。
         あたしは壊したんだもんね。ごめんね’と。
         あたしはその言葉を信じたいだけ。
愛理:      (つぶやき)友情?・・保険金目当てよ。そんなの信じがたいわ。
         でもジェニーは信じてるわ。口論中にジェニーかばってる人
         いたわね。あれがエレンかな。
ジェニー:    何考えてんの?え・・
愛理:      愛理よ。本当は誰も信じれないけど、あなたはエレンを
         好きでいるしかすべはないのね。
ジェニー:    ・・・・あなたには話すぎたわ。私あなたをよく知らない。
         帰ってよ。
愛理:      帰るわ。あ、そうそうこれピアノね。
         あなたに聴かせたい曲あるの。これでもシンガーソングライター
         してたの。弾いてもいい?
ジェニー:    どうぞ、勝手に。

愛理は’YOU ARE MINE’の弾き語りをする。
ジェニーは号泣する。

ジェニー:    あ・・あんた
愛理:      愛理よ。
ジェニー:    愛理。あんたシンガーソングライタやったほうがいいよ。
愛理:      ・・・そうね。あなたを本当に救うことができた後
         考えるわ。
ジェニー:    無理よ。あたしは死んでるかもしれないわ。
愛理:      ・・もしまたぐちりたくなったら、または何かいうことあったら
         電話して。


愛理は紙に電話番号を書いて、ベッドの上に置く。

ジェニー::   しないわ。
愛理:      知ってるわ。

SCENE 16

愛理のアパート(8月22日朝)
雨が降っている。愛理はベットで寝ている。
愛理は夢を見ている。夢の中で愛理はいろんな声を聞く。

声:       私はただ弱い人を助けたいだけ。
声:       それは偽善じゃなくて?
声:       君になんかなれないよ
声:       一所懸命勉強してればそんなこと気にしないだろ
声:       注意深くきくんだ
声:       彼女は悪魔のような・・
声:       きれいごと!偽善ね!

愛理:      違うわ!

愛理はベットから飛びおきる。少しの間茫然とする。

愛理:      ああ、夢か。いいこと日記にかこ。

愛理はテレビをつける。そして服を着替え始める。
テレビの声が聞こえる。

声:       次のニュースです。今朝がた、C池で
         女性の死体が見つかりました。エドワードからです。
声:       エドワードです。まだ雨が降っています。
         死体はひもで堅く結ばれていました。
         誰かが沈めたのでしょう。
         しかし雨が降り続いているので、
         死体が上がってきたのでしょう。何かがおこって。
声:       まだ、身元判明していないんですよね?エドワードさん
声:       え〜まだのよう・・

愛理:      さて、今日もいい日だなっと。じゃ勉強しなきゃ。
            
愛理は机のところにいき、テキストをさわる

愛理:      さて、やらなきゃ。あ〜。やらなきゃいけない?教科書さん。
         答えるはずないか。ボールペンさん!どう!

愛理は右手でボールペンの先を持ち、机の上に落とす。
そこには紙がおいてあり、何か書かれている
’グロリア・グレース’愛理は見つめる。

愛理:      そうだよね。あたしもそう思うわ。

ボールペンの先はテレビを指している。愛理はテレビを見る。

愛理:      女性の死体?やだねええ。


SCENE 17

ひろひろ五木探偵事務所前(8月22日火曜日朝)
愛理はドアを開けてオフィスへいく。
千賀子がコンピュータをいじり何かをしている。

千賀子:    ジムおはよう。これ案件のファイルね。
        あなたはなんか情報ある?
        あれ?愛理ちゃん。どうしたの?こめんね
        愛理ちゃんに話しかけてたのね。
愛理:     いいのよ。
千賀子:    テストは大丈夫なの?
愛理:     大丈夫よ。昨夜一晩中勉強したわ。
        だけど今回のことも気になってね。
千賀子:    そうね、あなたもクライアントの話しを聞いて
        いたもんね。聞く権利はあるわ。でも公共の場所では
        余計なこといわないでね。これがこの仕事のルールよ。
愛理:     あたし試験より秘密のほうが興味あるかもお
千賀子:    人は変われないから。すぐには。え〜と
愛理:     グロリアのことお願い。
千賀子:    彼女の名前はグロリア・グレース。生きていれば25歳。
        誕生日は8月21日
愛理:     8月21日昨日。まって、その日ってデービッグさんが
        みせてくれたあやしいメモに書いてある日付と同じじゃない。
千賀子:    そのとおりよ。所長にも報告したんだけどね。
        同じこというのね。’理由があるか、どうでもいいか’
        KOBE高校を卒業したあと、平松大学に入っているわ。
愛理:     平松大学うう?専攻は何?
千賀子:    人間心理学よ。
愛理:     人間心理学・・、彼女に会ってみたいわ。
千賀子:    今それを試みてるところよ。
愛理:     わかったわ。続けて。
千賀子:    卒業後、彼女は平松医院で働きはじめたけど半年でやめたわ。
愛理;     半年で?なんで?
千賀子;    わからないわ。そして消えた。・・まあそのあと、
        デービックさんと恋に落ちて一緒に住んでいるということなんだけどね
愛理:     わかったわ。そして彼女は19日にあった何らかのパーティ
        の後、失踪した。
千賀子:    大学時代にキャンプサークルに入ったらしいわ。多分、その関係じゃない?
愛理:     待って?!彼女はおとなしくて、静かで、本が好きで、図書館にいついて
        いたんでしょ。信じがたいわ。
千賀子:    ジムが大学いって彼女を知ってる学生から聞いたそうよ。
        図書館にいついて・・・愛理ちゃんよく知ってるね。
愛理:     あたしの昔の彼氏の次の彼女がグロリアだったの。
        昨日の話きいてぴーんときてさあ。
千賀子:    ちょっとお。情報共有してくださいねー。ふふ。
愛理:     ちかちゃん、ごめん。
千賀子:    だから気になるわけか。そう、彼女は高校時代、本を読むのが
        好きで。でも大学入ったら変わったみたいですね。
        今のところグロリアに関してはこれだけね。
愛理:     1日・・・12時間ぐらい?よく調べたね
千賀子:    プロですから。あなたの付き人時代よりは楽よ。
        ジムがきたらまた情報が入るでしょう。
愛理:     で、どうしてクライアントは金をきにしてるんだろ。
千賀子:    デービックさんのこと話しているの。
        まだ調べてないわ。あの顔、アーティスト向きの顔ね。
愛理;     わかる?なんか演じてるみたいで気持ち悪い。
千賀子:    あたしは事実で人を判断するんで。
愛理;     ちかちゃんらし〜。

突然、ジムが事務所に走りこんでくる。左手になにかもっている。
千賀子に話しかける。もちろん愛理には気づいていない。

ジム:     こりゃことだぞ。千賀子さん。
千賀子:    どうしたの。馬みたいな顔して。
ジム;     見てくれよ。

ジムは千賀子に紙きれを見せる

ジム:     キャンプサークルのリストを入手したんだけど、
        グロリアの名前がないんだ。
千賀子:    ・・確かにないわね。他のキャンプサークルじゃなくて?
ジム:     3つともみたんだがなかった。グロリア、なし。
千賀子:    グロリアがキャンプサークルにはいっているって本当かしら
ジム:     彼女を知る女性がそういっていたんだが。
千賀子:    元クラスメートの人たちにも聞いた?
ジム;     聞いたさ。でも誰もよく彼女を知らない。
        (ため息)大変だ。彼女友達いないのか?
愛理:     ミステリー。悪魔な女。
        彼女は他の大学のサークルにいっていたんじゃないの?
ジム:     わっ。愛理か!なんでここにいる?
        貴様にいいたいことがある!KOBE高校に行ったろ!昨日!
        俺が行ったら、トンプソン氏は言ったぞ。
        ’君は同じ質問をするつもりかい?愛理という女性が
        質問しにきたぞ’と。
        お前スタッフじゃないくせに、ひろひろ五木事務所と名乗ったな!
愛理:     所長はいいました。私は見習い。だと。
        だからあたしはスタッフなの。
ジム:     かっ!見習いの女が単独行動なんて許されるのか?
愛理:     うるさいわね。
ジム:     愛理は自分の遊びの為に、我々の調査を妨害する!
        お前はなんでグロリアがKOBE高校卒業したの知ってんだ?
        お前はスパイだ。スパイ。スパイ!
愛理:     あのねえ、あたしだって洞察力ぐらいあるんですけど、なにか。
千賀子:    やめて。またはじまった。やめてって。

突然、オフィスのスピーカがなる。

所長:     おい!いるか。いないのか。ジム。千賀子さん。
        (兄へ)奴らは大声でおしゃべりしているらしい。
        おい!誰もいないんだな?!全員遅刻!

千賀子は急いでオフィスのマイクロフォンのところへ行き話す。

千賀子:    いまし、います。みんないます。
        (2人へ)ちょっと静かにして!
所長:     朝からぐちゃぐちゃうるさい。運動会でもしとるんか?
        全部聞こえてるぞ。

兄は所長の車を運転している。所長は助手席にすわり、ヘッドフォン
で聴いている。

所長:     あに!お前の運転はジョークか?
兄:      いい運転だと思うんだけど
所長:     あ?
千賀子:    はい?
所長:     今、うちらはC池に向かっている。
千賀子:    どういうことでしょうか。何か発見されたんですか?
所長:     テレビを見ていないのか?
千賀子:    パソコンをいじっていたもので。
所長:     知っての通り・・今朝、C池で女性の遺体が発見された。
        グロリアに似ている。

突然、愛理はマイクロフォンに近づき話しはじめる。

愛理:     おとうさん、グロリア見つかったの?私も行っていい?
所長:     あ?愛理か。お前も勉強もせんと朝からべらべら。
        試験は大丈夫なのか?
愛理:     快調よ。でもこのことも気になるの。
所長:     気になるだと?じゃなぜ昨日我々についていかない?
        あ?お前なんか、さっき独自捜査したって言ったな。
        捜査するなら、先に言え!時間を無駄にすんな。
        ・・・で、行くのか。気分転換は終わったんじゃないのか。
愛理:     私はまじめにいってるの。
所長:     ・・そうか
ジム:     (ばかにして)RPGやったら眠れなくて試験に失敗するヤツと同じ。
愛理:     (にらむ)
所長:     愛理、遊びじゃないんだぞ。仕事だ。得に邪魔するような・・
愛理:     夕飯おごるから。
所長:     未来の弁護士は景気いいねえ。ついでにホテルの宿泊費もだしてくれ
愛理:     事務所の経費として落ちるなら払うわ。
所長;     つまり俺が払うってことじゃねえか。
愛理:     ちぃ。ばれたか。
所長:     C池にあと40分でつく。来たきゃ来い。
千賀子:    所長、私たちはどうしましょうか。
所長:     もう少しグロリアの情報がほしい。我々は昨日、
        エリアのホテルやパーティ会場をまわった。
        クライアントがそういったからな。だがまだみつかっていない。
        Aエリアにはたくさんホテル施設あるからな。
        まあもう少ししたらわかるだろう。
        千賀子さん、もし死体がグロリアなら殺人事件になる
千賀子:    はい。
所長:     だからもう少しデータが必要だ。彼女が何のサークルに
        属しているかわかったか。
千賀子:    平松大学のキャンプサークルにはいないことは
        わかったみたいですけど。
所長:     じゃ、他の大学か。ジム、お前はそのこと足で確かめろ。
ジム:     わかりました。
所長:     千賀子さん、あなたはパソコンで調べられること調べるんだ。
千賀子:    わかりました。
所長:     みんなよく働くように。我々はこれからC池いった後、
        Aエリアいくことになるだろう。愛理!
愛理:     何おとうさん。
所長:     君を待つ時間はないからな。
愛理;     わかってるわよ。

放送は途切れる。愛理は入り口へ行く。

愛理:     じゃいってきます。
千賀子:    ほんとにいくのね。がんばってよ。試験。
愛理:     もちろんよ。

突然オフィスの電話がなる。千賀子がとる。

千賀子:    おはようございます。ひろひろ五木探偵事務所です。
        ローコストで十分なサービス、ひろひろ五木事務所へようこそ。
        人をお探しの方・・・え?愛理?ちょっと待ってくださいね。
        (愛理に向かって)愛理ちゃん、ちょっと待って。

愛理は事務所を出ようとしている。

千賀子:    愛理ちゃん、あなたに電話よ。ジェニーという女の子から。
愛理:     ジェニー?!
ジム:     この事務所を私用で使うな!

愛理はジムを無視して電話とる。

愛理:     愛理よ。
ジェニー:   ほんとは電話かけたくなかったんだけど、あなたが
        どうしてもかけろというから。敢えてかけてあげたのよ。
愛理:     もう慣れたわ。本当?ありがとう。で、どうしたの?
ジェニー:   今日の正午あたりに法廷で離婚調停があるの。
        パパのところにいくか。ママのところにいくか、判決。
        あんたには関係ないけどさ。
愛理:     判決・・。わかったわ。親権はパパになりそうなの?
ジェニー:   あんたには関係ないっていったでしょ。・・・多分パパよ
愛理;     あなたはどう思うの?それも大事よ
ジェニー:   だから多分、パパよ。
愛理;     エレンさんと住むことになるってことね。いいね。
        エレン、よくきいて。自分の意志を持って。
        強い心を持って。エレンを信じるのはいいことよ。
        でも心だけはあなた自身だけでも生きていけるよう
        しっかりするのよ。簡単なことじゃないけど。頑張るのよ。
ジェニー:   あんたは昨日と同じようなこといってるね。
        恥ずかしくないの?誰よあんた?
愛理:     あなたの心の声よ。
ジェニー:   あなたは愛理だわ
愛理:     それは間違いないね
ジェニー:   嘘つかないで。じゃ。

愛理は電話を置いて事務所を出る。



SCENE 18

C池(8月22日朝)
愛理は警官がたくさんいるところへ向かい走る。
所長と兄は近くにおり、警官と話そうとしている。
彼らも今到着したようである。

警官:     ’立ち入り禁止’が見えないか?出て・・

警官の視線が所長にいく

クリス:    五木さん!
所長:     おお、クリスか。どうしてた?
クリス:    見てください。死体を見ています。
所長:     それはわかる。

所長と兄は死体を見る

兄:      似てますね。
所長:     むむ
クリス:    どうかしましたか。
所長:     彼女は誰だ?
クリス:    まだ身元不明です、
所長:     あに、写真はどこだ?

兄はポケットから写真を取り出し、所長に渡す。

所長:     昨日、あるクライアントがうちのところにきてな
        この女性を探せといってきた。

所長はクリスに写真を見せる。

所長:     写真の女の名前はグロリア・グレイス25歳。
クリス:    この死体と似ていますね。

愛理がエリアに入ってくる。

クリス:    君!立ち入り禁止がみえなかったか?
所長:     ああ、愛理は思ったより早くここにきた。くそっ
あに:     僕の勝ちだね、とうさん。
クリス:    何?
所長:     彼女は私の娘だ。
クリス:    わかりました。
愛理:     グロリアね。この人!
所長:     静かにしろ、愛理。できないならここを出ろ。
愛理:     わかったわよ。でもこれで殺人事件になったのね

愛理は死体を見つめる。所長は気づかないふりして会話を続ける。

所長:     身元をはっきりしたいなら、クライアントに
        ここにこさせるが。
クリス:    頼みます。何か他に知っていることはありませんか。
        あなたは優秀な警部だった。
所長:     はっ、やめてくれよ。わしは私立探偵ぐらいがお似合いだ
        ギフトはいらないよ。さて、うちらとしては
        殺人犯を見つけることになるだろうが。仏さんに触れるか。
クリス:    特別ですよ。

彼らは死体をみる。

所長:     むむ。面白い服装だ。Tシャツをきているのに
        ドレスパンツをはいている。
兄:      服を着替えているところで何かおこったんでしょうか
所長:     なぜ服を着替えなければならなかったんだ?
        むむ、なぜ死体は上がった?
クリス:    よくわかりませんが最近、雨降りましたからね
        波も高い。死体wみるとひもで結んであり、そのひもが
        木の破片と絡まっている。
        死体はちょっとふやけていますが、まだ新しい。
        最近おこったことですね
所長:     触っていいか。

所長はグローブをはめ、死体に触る。死体のポケットに何かを見つける

所長:     なんだこれは
兄:      ・・・ヨーロッパ横断チケットですね。
所長:     8月22日・・・今日だな。

所長はクリスに渡す

所長:     とにかく・・・

所長は近くにボートレンタルの小屋があるのが目に入る

所長:     兄、愛理

彼らはそこをみる

所長:     クリス。我々はちょっと散歩する。すぐ戻る。
クリス:    ・・・何か見つけられたようですな。あとで教えてください

兄と愛理は所長についていく。

愛理:     おとおさん、ほくろ気になるんですけどお
所長:     なんじゃ?
愛理;     死体にほくろがあったわ。本当にグロリアかな
所長:     愛理。死体の状態は変化している。もとの顔が
        わからいぐらいのもある。だから違ってても
        それは自然だ。まあグロリアだろう。
        もし、気になるならつまったらそのネタを調べるんだ。
        今じゃない。
兄:      とうさん、どこいくの。
所長:     ここは池だ。自殺でないとすれば、誰か池に沈めたことに
        なる。そしたらほしはボートを使っているはずだ。
兄:      わかった。

小屋へいく。60歳ぐらいの男が中で新聞を読んでいる

所長:     こんにちは
受付の男:   モータ付きボートかい?
所長:     質問があるんだが、
受付の男:   今忙しい。

その老人は再び新聞を読み始めた。愛理は所長をみる。

所長:     OK。モータボート1つ
受付の男:   $20

所長は$20を彼に渡す。老人は受け取ると新聞を置く

受付の男:   ここのリストに名前書いてください。

所長はそのリストを見る

所長:     んん。面白いな。これ、F。PHAMTOM
        これは名前か。なぜこれに貸出時間が書いてないんだ?
受付の男:   おまえさんには関係なかろう

所長は$10を彼に渡す

所長:     F。PHAMTOMと書いたヤツのことを聞きたい。
        いつ彼がボート借りたか知りたいんだが、
受付の男:   昨日の朝5時ごろじゃ。ないか。よく覚えてないが。
所長:     ここは朝7時に開くと書いてある。そうかそうか。
        で、どんな格好をしていた?
受付の男:   暗くてよくみえなかったな。スーツをきているようだったが。
        朝の景色がみたいと言っておった。
所長:     スーツを着てか?面白い。どんなスーツだ?仕事用か?
受付の男:   パーティ用だった。
兄:      とおさん、ほしはパーティにいって写真が好きなヤツですね。
所長:     それはまだわからん。みんなパーティスーツは着れる
        写真もな。そう装っているだけかも。女だって不可能じゃない。
        (受付の男にむかって)じいさん、顔覚えてないかい。
受付の男:    最近、目が悪くなってね。ああその人の胸ポケットの
        何か光って・・

突然いらついた表情で老人は立ち上がる

受付の男:   そんなことはどうでもいい。どのボートがいい?
        私は忙しいんだ。
愛理:     新聞読むのに忙しいのね
所長:     愛理!邪魔すんな。・・・まあそのとおりだが。

所長は$10を老人に渡す

所長:     何か光って・・・何?
受付の男:   胸のポケットに何かあって光った。日光だったのか・・。
兄:      昨日ずっと雨だったけど、晴れ間あったかなあ
所長:     むむ。ありがとう

所長は離れようとする

受付の男:   待て、モータボートにのらんのか?
所長:     気がかわった。金はいい。じゃあ。ああもうひとつ質問。
        その人間は何か運んでいた?
受付の男:   そういえば、布製の何かを運んでいた。でかいやつ。
兄:      中にいたということですね。
所長:     ありがとう

彼らは死体がある近くへと戻る。所長は携帯で話す。

所長:     千賀子さん。俺だ。仏さんをみた。おそらくグロリアだ。
        これからデービックに電話をして確かめてもらう。
        展開が動くぞ。急いでな。
        それから仏さんのポケットから航空券がでてきた。
        AMA航空だ、調べてくれ。また電話する。

所長は電話を切り、デービックへと電話する。
クリスのところへ戻る最中の出来事である。

デービック:  デービックだ。
所長:      ひろひろ五木のいつきですが。
デービック:  おお!君か。何かわかったのか?お前が電話くれないから
        いらいらしていたんだ。グロリアは見つかったのか?
所長:     落ち着いてください。グロリアによく似た女性をみつけました。
デービック:  見つけたか!どこかどこにいる?
所長:     確認していただきたいんだが。
デービック:  ああ?写真を見てないのか?グロリアは2人はいないぞ。
        1人だ。私の大事な!・・・すまんこれでも紳士なんだ。

愛理はデービックの声が聞こえる。

愛理:     そうは思わないけど
所長:     愛理、いうなら囁け!
デービック:  何を囁く?
所長:     なんでもありません。デービックさん、恐れ入りますが
        お時間をいただけますか?
デービック:  グロリアと会うんだろ。どこだっていくさ。
        話したいこともある。どこにいく!どこだ!
所長:     落ち着いてください。ちょっとお待ちください。

所長はクリスと小さな声で話す

所長:     クリス。霊安所へつれていくのか。
クリス:    そすです。
所長:     今か?
クリス:    そろそろです。

所長はデービックと話す。

所長:     Cエリア警察署で。
デービック:  どういうことだ?彼女悪いことしたのか?
        それとも負傷したのか。
愛理:     混乱〜。負傷者は病院にいくものよ。
所長:     それはあとで話します。10時Cエリア警察署で。

所長は電話をきる。

所長:     さて、古巣にコーヒーでも飲みに行くとするか。
        あいつはまだいるのか?
クリス:    残念ながら生きてます。
所長:     あいつには会いたくないな。
クリス:    部下に言っておきます。私はすることがあるので。
所長:     わかった。ありがとう。
        愛理。どうする?うちらは警察にいくが。
愛理:     いきましょう。

愛理はやる気まんまんである。2人はそれをみて首をかしげる

SCENE 19

C警察署の中(8月22日午前)
彼らはロビーのソファに座っている。

所長:     は!だんだこれは。わしがきたというのにこの扱いはなんだ?
        こんな待合室にとおされて、コーヒーいhとつもださんのか。
愛理:     監獄よりましでしょ?
所長:     なんだと?
兄:      まあまあ

警官がうろうろしている。愛理は時計を見る。

愛理:     10:02
所長:     クライアントはすぐくるだろう。
愛理:     でも仏さんが本当にグロリアならうるさいわよ。
所長:     彼はクライアントなんだ。それは言うな。
愛理:     誰が殺したんだろう。知りたいわ。
所長:     愛理。うちらは探偵だ。クライアントが終わりといったら
        終わりだ。今回のクライアントはそうはいかない
        だろうだがな。

突然デービックが走りこんでくる。警官に大声でつめ寄る。

デービック:  グロリアはどこだ!どこだ!聞いているのか。

彼らはデービックを見る

所長:     おでましだ。彼が捕まるまえに、迎えにいけ。あに。

兄がデービックに近づく。

兄:      デービックさん。こちらです。
デービック:  どういうことだ!なぜグロリアは警察にいる?

所長と愛理もデービックに近づく。

兄:      お・・お・・落ち着いてください。
デービック:  グロリアはどこだ。

兄は自販機へいってコーヒーを買い、デービックに渡す。

所長;     すぐに会いますよ。とりあえず座ってください。
デービック:  私の気持ちなんてわからないんだ

デービックはコーヒー飲む。

デービック:  アイスコーヒーいいね。
所長:     あに、わしのコーヒーは?
兄:      しまった。買いにいきます。
所長:     いらん。それより、我々が揃ったことを警官にいうんだ。

兄は警官のところにいき話す。

兄:      五木探偵所のいつきの息子です。今朝C池で死体が上がった
        件についてきました。
エドワード:  エドワードです。話しはクリスから聞いていますよ。

エドワードと兄はデービックのいるところへ行く。

デービック:  で、どこにいるんだ?
所長:     彼女じゃなければいいんだが。
デービック:  どういう意味だ?まさか!
エドワード:  お待たせして申し訳ない。ついてきてください。

デービックはコーヒーを一気にのみほし、ごみ箱に投げ入れる。
彼らも立ち上がり歩きはじめる。時折、デービックは額から出る
汗を拭きとる。彼の眼は赤く充血している。
エドワードはドアを開けて言う。

エドワード;  ここです

デービックは死体に走っていき顔を見る。

デービック:   お・・お・・お。グロリア!なぜだ!なぜそこにいる。
         なんでこんなところで眠ってるんだ!は!
         聞いているのか!グロリアZ!
所長:      ・・・そうか
デービック:   (所長に向かって)誰がやった!彼女はグロリアだ。
         誰がやった!
所長:      お察しします。
デービック:   誰がやった。お前プロだろう。犯人をできるだけはやく
         見つけだせ!なんで彼女が死ぬ前に見つけられなかった?
所長:      彼女はパーティの後殺された。だから・・
デービック:   黙れ!犯人を見つけろ。あ・・・あ、すまない。
所長:      お察しします。出来るだけ早く犯人を見つけます。
デービック:   (エドワードにむかって)グロリアはいつ返してもらえるんですか
         葬式をだしてやりたい。こんなところに寝てるなんて
         彼女は不幸だ。
エドワード:   解剖が終わったら。

デービックは立って部屋を出る。彼らもあるく。

エドワード:   お察しします。が、私は仕事としてきかねばならないことが
         あります。あなたの名前とうとう。
デービック:   わかりました。私もなぜグロリアがこんなことになったか
         知りたい。いつき。彼女はなんのパーティに参加した?
所長:      それはもうすぐわかります。
デービック:   ’A’エリアにはいっていないのか?
所長:      いきましたよ
デービック:   見つけろ。すぐに。犯人さがせ!
所長:      そういたします。
エドワード:   ついてきてくれませんか。
         (所長へ)彼は私がみます。
所長:      わかった。クリスに宜しくいってくれ。

彼らはデービックを別れ警察署をでる。

所長:      愛理。どうする、うちらはAエリアに行くが。
愛理:      ついていきます。
所長:      ・・・・・・
愛理:      じゃなきゃ夕食おごれないでしょ?
所長:      そうだな。お前も大人だ、試験のことは自分でかんがえろ。
兄:       とおさん、忘れないで。昼はおごってくれるんだよね。
         クレヨンハウスレストランはいい場所だよ。Aエリアの
         A町にある。
所長:      あまり時間はないんだぞ。
兄:       うちらって、飯食うのはやいよね。
所長:      お前もそういう情報だけは早いな。
         雑誌の編集の仕事のほうが向いているんじゃないか?
兄:       え?
愛理:      クレヨンハウス。いいんだよね。あそこ。自然食で。
所長:      ・・とりあえず車に乗れ。

彼らは車に乗り込み運転をする


SCENE 20

クレヨンハウスレストランAエリア(8月22日昼)
彼らは昼食をとっている。

愛理:    あ〜うんまい。この雑穀米がまたなんともお
兄:     ここはバイキング方式だからいくらでもいけるよ。
愛理:    兄ちゃん。いいとこ知ってるねえ。
兄:     Aエリアの昼食っちゅうたらねえ〜
所長:    お前らなあ、遊びにきたんじゃないんだぞ。
愛理:    いいじゃない食べるときくらい。
所長:    時間なんてあまりないんだ。バーガーみたいなところで
       十分なんだ、うちらの職業はなあ〜。おい。
       あに、お前、グルメ雑誌とかやりゃいいんだ。
兄:     へ?仕事となるとなあ。
愛理:    あたしさあ、デービックって人?うさんくさいんだよね〜。
       なんかわざとらしい。自分の妻が亡くなったのよ。
       あたしだったらただ茫然として泣いてるわ。
所長:    ・・クライアントにはいろいろいる。
       クライアントの前で言うなよ!即刻くびにすんぞ。
愛理:    くびぃ〜。ど〜でもいいけど。
所長:    ゆっくり食うな。夜、ファーストフードにするぞ。
       あああ。あに。ホテル関係のところあと何か所残ってる?
兄:     ええと、3箇所ですね。もうそろそろヒットするかも。
所長:    タイミング的にはここらへんで、ジムから連絡あって
       ホテルの場所確定してくれると時間短縮になるんだけどなあ。

携帯の電話がなる。所長が出る。

ジム:    ジムです。
所長:    お前はえらい!
ジム:    よくわからないけどありがとうございます。
愛理:    へっ
所長:    ホテルの場所確定できるか?
ジム:    グロリアがしょぞくしてたサークルの大学がわかりました。
       WEBでのってました。
所長:    いいぞ。大学さえわかれば、ホテルもすぐわかる。何大学だ?
ジム:    岡村大学のキャンプサークル、BEAUTIULです。
       顧問がいます。カールトン教授。
所長:    連絡先は?
ジム:    11−1111−1111です。
所長:    引きつづき、グロリアを調べてくれ。
ジム:    わかりました。ああ、千賀子さんからも何かあるそうです。
所長:    かわれ。
千賀子:   千賀子です。情報に足す形になりますが、航空チケットの件
       なんですが、AMA航空に問い合わせたところ、
       グロリア・グレイスの名で8月19日、直接買いにきたそうです。
       来たのは女性だったとのことです。
所長:    22日のチケット。わざわざか。キャンプに持ってきてか。
       謎めいてるな。
千賀子:   誰かにあげるつもりだったんでしょうか。
所長:    むむ。面白いがしっくりこんな。わかった。引き続き
       調べてくれ。
千賀子:   わかりました。

所長は電話を切る。

愛理:    店内で携帯ははずかしいのでやめて。
所長:    うるさいヤツだ。俺はもう食べ終わったいくぞ。
愛理:    まだ食べ終わってない
所長:    ふん、じゃ外に出てカールトンさんにアポとる。
       あに。$30.これで足りるだろ?!
       お前が支払いをすませろ。
兄:     人づいかいあらいなあ。

所長は店を出る。

愛理:    あと1分。待って。食べちゃうから。
兄:     しょうがないなあ、もう。

店の前で所長が電話をする。

所長:    恐れ入ります。五木と申します。
       カールトン教授いらっしゃいますか。
声:     少々お待ちください。       
カールトン: カールトンだが。
所長:    恐れ入ります。私はひろひろ五木探偵事務所、所長の
       五木と申します。先日、あなたのサークルに所属していた
       グロリアさんが亡くなった件で少々伺いたいことが
       あるんですが。
カールトン: ああ、グロリアねえ。残念なことだよ。ん〜
       彼女は時間に正確だったからわしとはうまがあっていたんだ。
       何、話しが聞きたい?
       14時15分から3分しか時間はとれないがいいか。
所長:    構いません。
カールトン: では岡村大学の門を14時に鳴らしてくれ。係が案内する。
       歩くとだいたい15分につく。宜しく。
所長:    宜しくお願いします。

所長は電話を切る。店の中では兄がお金払っている。

所長:    まだやってんのか。とろいやつだ。

兄と愛理が店からでてくる。彼らは車に乗り込み発車させる。

SCENE 21

岡村大学構内(8月22日14:15)

彼らは案内人に連れられて構内の廊下を歩いている
愛理は時計を見る。

愛理:    すごい、本当に15分で着きそう。
ジョアン:  カールトン教授は時間先生って言われているの。
       も〜時間にうるさいんだから。
愛理:    え〜やな感じ。
ジョアン:  あはははは。
所長:    ほらあ!余計なことはいわない!
ジョアン:  いいのよ。本当のことなんだから。
愛理:    あたしねえ〜病院の診察の時、先生が砂時計もってて〜
       3分で終わりって。だからあたし砂時計ひっくりかえしたことあんのよ。
ジョアン:  ははは。まさにそう。砂時計あるのよ。
愛理:    むっ
ジョアン:  ここよ。静かに。あと10秒。

ジョアンは時間どおりにノックをする。そして入室する。

カールトン: 御苦労。
所長:    お忙しいとこ・・
カールトン: ああ、本題に入りましょう。あなたたちは亡くなった
       グロリアについて知りたいんですね?
所長:    はい。

愛理はカールトン教授の机の上に砂時計があり動いているのを見ると
むすっとしてカールトンを見る。

所長:    グロリアは19日に行われたパーティの後、何かおきて
       なくなった。そ・・
カールトン: つまり、あのパーティの日のことを言えばいいんだね?
       申し訳ないが、私は顧問で出席はしていたが詳しくは知らん。
       ジョアン。あの日君いたよな。
ジョアン:  いました。
カールトン: 彼らに協力してやって。
ジョアン:  わかりました。
カールトン: あっ、なんかリックがあの日やっていたな。
ジョアン:  リックの家で2次会やってます。
カールトン: リックは、1305.

カールトンは内線をかける。

カールトン: リック、2分後、私の部屋の前で待ちなさい。
       詳しくはジョアンが話す。

カールトンは内線を切る

カールトン: リックも協力する。・・まだ1分弱時間があるが、
       ・・・以上でいいですか。
所長:    ありがとうございました。
カールトン: では。

カールトンはその場でお辞儀をする。彼らもお辞儀をする。
彼らは部屋をでる。

愛理:    はらたつう〜〜〜
ジョアン:  ぎゃはははは、あいつはあんなもんよ。何が
       楽しみで生きているのかね。
愛理:    気があうね。今度のまない?
ジョアン:  いいねいいね。
所長:    お取り込み中申し訳ないが、ジョアンさん、あなたは
       パーティに参加してるんだよね。
ジョアン:  1次会だけね。2次会はいってないけど。
所長:    話しを聞かせてもらえる?
ジョアン:  グロリアしんじゃったんだよね。せつないね。
       本貸していたのにもう戻ってこないね。
所長:    何の本?
ジョアン:  犯罪心理学。
愛理:    犯罪心理学。・・なんでそんなもんもってんのお?
ジョアン:  あたし将来探偵やりたくて。
愛理:    あ、うちこない?うち探偵屋さんだよ。
所長:    おい!勝手に話しすすめんな!で。変わったことありましたか。
ジョアン:  変わったことねえ。なんか化粧が濃かったような。
       パーティだから普通か。あと白いドレスも不思議。あんま
       みたことない。あ〜あと、私1次会しかでないから、
       ゆっくりと部屋を出たんだけど、なんか忘れものがあったみたいで
       戻っていくのを帰り際にみたわ。
所長:    チェックする必要はありそうだな。パーティのやった部屋をみたい
       のだが、どこでやったのかな。
ジョアン:  RQQホテルパーティルームAよ。
兄:     よしきた。
愛理:    あれっ、さっき時間の人がリックさんすぐくるっていったけど。
ジョアン:  ぎゃははは。くるわけないじゃん!
愛理:    なんでえ?
ジョアン:  時間教授はきちきちだけど、あいつはだらしないヤツだから。
       時間どおりに来るわけないじゃん。
所長:    そのリックはどんな人?
ジョアン:  騒ぎたがり。お祭り好き。その割には人まかせ。
       掃除もしないし、口だけだし、だからグロリアがあたしに
       2次会行かないって誘われたけど、断ったのよ。
       でも、あの日、2次会はあいつのログハウスだからね。
       あいつがいかないとカギがね。

リックが現れる。

リック:   俺のログハウスがどうしたってえ〜?
ジョアン:  リック。遅いよ。お客さんよ。
リック:   何、お客さんって。
ジョアン:  グロリアが亡くなったの。で、それを調べにきているひとたち
リック:   え〜あいつしんだの?いつ。
ジョアン:  あんた知らないの?とにかく、2次会にグロリア参加してるんだから
       あんたログハウスいったんだから、あんたが行って案内しないと。
リック:   え〜〜。めんどくさいよ。

リックは携帯電話かける。

リック:   あ〜マイク〜。わり〜。あのさあ、
       グロリアが死んだんだって。で今、調べに来ている人がいるんだけどさあ
       カギ貸すからさあ、連れてってあげてくんない?
       え?今日がいいかって?今日、大雨だってよやめとけばあ〜
       明日でいいよ、あす、お前休みだろ〜。9時ごろ
       (ジョアンに向かって)どこで拾えばいいの?
所長:    RQQホテル玄関前。
リック:   RQQホテル玄関前だって。いい〜。悪いね。今度飯おごるわ〜。じゃ

リックは電話を切る。

リック:   俺の仕事おしま〜い。
ジョアン:  あんた最低。

リックは立ち去る。

所長:    すまない、誰を訪ねればいい。ジョアン。
ジョアン:  マイク。こいつはいいヤツだから。連絡先は22−2222−2222
所長:    ありがとう。

彼らは動き始める。

ジョアン:  もうRQQホテルへと行かれるんですか。
所長:    そうだな。あまり時間もない。
       ああ、余談だが、将来、探偵になりたいジョアンさんへ質問。
       当日、グロリアの変わったところから推測するに何が彼女におきたと思う?
ジョアン:  なんか不自然だったんだよね。私なら他の人が変装したのかと
       思ったんだよね。ほくろがみえないほど化粧してたし。
所長:    ・・素質あるねえ。事実かどうかはわからないが。
ジョアン:  ありがとうございます。出口はこちらです。

彼らは構内を出る。

SCENE 22

RQQホテル宴会ロビー前(8月22日夕方)
所長、兄、愛理はロビー前にいる。
所長はスタッフに話しかける。

宴会マネージャ: いらっしゃいませ。
所長:      私はひろひろ五木探偵事務所の五木といいます。
         ちょっとお聞きしたいのですが。
宴会マネージャ: はいなんでしょうか。
所長:      先日、事件でグロリアという人がなくなって
         捜査しているのですが、19日、彼女はこのホテル
         ので開催されたサークル宴会に参加したという訳で
         その宴会場を見せていただけたらと思うのですが。
宴会マネージャ: なんという会だかご存じですか?
兄:       岡村大学のBEAUTIFULというサークル名です。
愛理:      なんかね、Aルームって誰かがいってましたよ。
宴会マネージャ: Aルームで岡村大学様、わかりました。

宴会マネージャは手元にパソコンをいじる。

宴会マネージャ: はい。ございます。19日の17:00から2時間
         のご利用されております。
         ええ、Aルームはですね、只今、明日の宴会の準備で
         スタッフが作業しておりますが、入れるよう手配いたします。
         こちらへどうぞ。

宴会マネージャは彼らをAルームへと案内する。

宴会マネージャ: PHIL!ちょっと来てください。

宴会マネージャはAルームで宴会の用意をしているPHILを呼ぶ。
PHILはAルームの入り口へと走ってくる。

宴会マネージャ: PHIL。彼らは探偵の方で、事件の捜査しているそうだ。
         協力してあげなさい。
PHIL:    わかりましたが、何の捜査ですか?私にかわりますかねえ。
愛理:      グロリアという人が亡くなった件なんですけどお。
PHIL:    ええと・・・
所長:      君は土曜の今の時間、ここにいましたか?
PHIL:    土曜なら岡村大学さんのイベントのサービスをしておりました。
所長:      それで十分だ。
宴会マネージャ: PHIL。では頼む。
PHIL:    わかりました。

宴会マネージャは所定場所へと戻る。

PHIL:    確かにその時間、私はここで仕事をしておりましたが、
         別段変わったことはなかったように思いますが・・。
所長:      ホテル側としては問題なかったということだな。
PHIL:    はい、そうですが。
愛理:      ジョアンがね、なんかグロリアがなんか忘れものをした
         といっていたんだけど、わかる?
PHIL:    ジョアン?グロリア?誰ですか?
所長:      愛理。話しがややこしくなるから黙ってろ。
         こちらの調べで、亡くなった方はいったんパーティが
         終了してこの部屋を出たが、忘れものがあり戻ったそうだ。
         なにか御存じですか。
PHIL:    ああ、それなら、女性の方がイヤリングを落としたって
         言って、再び入っていかれましたよ。そのことかな。
所長:      え〜。彼女はこの部屋のどこら辺にいったんですか。
PHIL:    あ〜。あの角のくぼみ。あの辺ですね。

PHILは指さす。彼らはそのくぼみのところへいく。
壁になんか書いてあるのを見つける。

所長:      PHAMTOM・・・
兄:       これは・・・ボート貸出場の名簿にあったものは確か
         F.PHAMTOMでしたね。関係あるのかな。
PHIL:    あ!こんなところに落書きが。消さないと!
         気付かなかった。前回の時はなかったのに。
所長:      ああ、ちょっと待って。消すのはちょっと待ってください。
         で、前回のときにはなかった。前回のサークル終了後の
         出来事ということでいいですかな?
PHIL:    いや、そこまでいわれると自信ないですが、
         パーティ中にはなかったと思います。
愛理:      くさいね〜。貸出のF.PHAMTOMといい、今回の
         PHAMTOMといい、犯人はPHAMTOMだよ
         といわんばかりだね。
         この宝は持ち去った。 怪盗ルパンみたいな。くふう。
所長:      まじめにやれ、愛理。いいとこついてるがな。
PHIL:    宴会近づいてきてるので、消してもいいですか?
所長:      ああ、ちょっと待って、写真とらせて。あに。
あに:      わかりました。
所長:      あれえ。なんだこりゃ。
あに:      何かをはがした跡ですかね。
PHIL:    いたずらって本当に困りますね。

あにが写真を撮る。

PHIL:    他になにかございますか。
所長:       いや、十分だ。ありがとう。

彼らはAルームを出る。彼らは外を見る。雨が降っている。

所長:      今日の仕事はこれで終わりだな。
兄:       雨も降っていますしね。
所長:      夕飯は愛理がおごるといってたしな。
愛理:      ええ〜。今日の手当て、$500つくならいいけどお。
所長:      お前はその額は働いてないぞ。全く。

所長の携帯電話がなる。とる。

所長:      あ?ああ。千賀子さんか。どうした。
千賀子:     愛理さん宛てに事務所に電話がかかってるんですけど。
         どうしますか、所長の携帯へと転送しますか。ジェニーから
所長:      ちょっとまっててくれ。
         (愛理へ)おい、ジェニーって誰だ?
愛理:      ああ、お友達。
所長:      私用の電話なら貸さんぞ。
愛理:      え。ホテルの電話借りるからいいわ。
所長:      やけに素直だな。それに免じて5分だけなら貸してやる。

所長は携帯を愛理に渡す。

愛理:      ちかちゃん。愛理。
千賀子:     転送するね。
ジェニー:    まだなの!?
愛理:      電話変わった。あたし、愛理。
ジェニー:    電話遅いからきってもいい?
愛理:      どうぞご勝手に。
ジェニー:    かわいそうだからやめとくわ。
愛理:      どうだった、離婚調停は。
ジェニー:    パパ側が勝った。ママの言い分はほとんど受け入れられなかった。
愛理:      そうなんだ。で、今は何してるの?
ジェニー:    2人で祝賀会に参加してるわ。
愛理:      ジェニーをおいて。?
ジェニー:    ・・・・ママは控訴しないっていってたし。
         裁判、お金かかるからね。
愛理:      そうかあ。3人で祝えばいいのに。
ジェニー:    彼らは忙しいのよ、木曜日には結婚式やるのよ。
愛理:      結婚式??離婚したてなのに?
ジェニー:    あんたには関係ないわよ。
愛理:      そうね、関係ないね。またなにかあったら連絡して。
ジェニー:    気がむいたらね。

愛理は電話を切って、所長に渡す。

所長:      お前は試験が近いのにあちこち首つっこんでるな。
愛理:      ふん。

SCENE 23 マイクの車の中(23日水曜晴れ)
彼らはマイクの車に乗っかっている。

所長:      いや、助かりました。マイクさん、朝早くから
         すみませんね。
マイク:     リックじゃ、いつくるかわからないしね。あいつは
         パーティ以外はテンション低いやつで、どうしようも
         ないですよ、ははは。
愛理:      私もあの人苦手〜
マイク:     苦手なヤツ多いよ。ははは。でもあいつ結構ぼんぼん
         だから、いいコテージと酒はもってんだよな。
         学生は普通あまりお金ないから、ないやつらが、
         あいつを持ち上げてるにすぎないんだけどな。
愛理:      お金なくなったら相手にされないってヤツう〜
         それはそれで悲しいな。
マイク:     ははは。
兄:       でも、この辺、ちょっとぬかるんでますね。
マイク:     そうですね。リックの気分で今日になっちゃったけど、
         今日のほうが正解だよ。昨日はもっとひどかったはず。
所長:      事件当日も雨が降っていたようですね。それも強い雨。
マイク:     ああ、でもあの日は雨が強くなってきたの21:00
         過ぎてからだからねえ。行くときはそんなひどくなかったはず。
         ああもうそろそろ着きますよ。やっぱり汚いんだろうなあ。
所長:      汚い?
マイク:     あいつ自分の別荘なのに、あまり掃除しないんすよ。
         毎回、行くときに誰が前のやつ片付けるかって
         いつももめるんですよ。あんのきもそうだった。
愛理:      あたしももの捨てられないんだよねえ
マイク:     いやいや、捨てるべきものが捨ててないだけだ。
         ビールの缶とかは捨てるだろ、いくらなんでも。
所長:      リックさんは不思議だな。
マイク:     だろっ。
所長:      自分の別荘のカギ、他のヤツに貸すなんて。
         盗まれるかもしれないのに。
マイク:     無頓着なんだよ。ヤツは。それに皆もただで飲めるからいい
         ということで、いつでも飲めるから。そういうヤツもいないよ。
所長:      カギは?
マイク:     ああ、あいつは大学の自分のロッカーにこれ持ってて2本。
         あの日もリックは途中で帰っちゃって。
         最後に残ったのは、グロリアとファントムさんだったな。
所長:      ファントム
マイク:     素性を明かしたくないんだかどうだかよく知らないが、
         40ぐらいのおじさん。グロリアのパトロンかな。
兄:       ファントムですか。
マイク:     俺も、あの日、日曜の朝10時までいたんだけど、
         グロリアがとファントムが残ってて、もうちょっとしたら
         銀行よって帰るといっていたな。
         そのあとどうだったか知らない。うちらは家を出た。
         そうか、そのあと死んだのか、グロリアは。
         カギが戻らないわけだ。
兄:       グロリアは日曜の朝10時には生きていて、月曜の朝には
         C池で発見される。
マイク:     残念だよ。ファントムがカギってことか。
         さあついた。この家さ。

彼らは車から降りて、マイクがカギを開ける。

マイク:     あれ。綺麗になってる。うそだ。誰かが掃除したのか?
愛理:      グロリアさん掃除したのかしら。
マイク:     リックの為に?変だな・・。

兄は玄関の近くにあるごみ箱みる。なにか捨ててある。

兄:       これはなんですかね?
愛理:      ただのゴミじゃない?なんかはがした・・・
兄:       まって、この模様。・・・RQQホテル宴会場の壁の模様だ。
所長:      面白いねえ。そしてここが宴会場だね。
マイク:     何かわかるまでいてください。私待っていますよ。
所長:      いや、君の話しはとても役にたってるよ。ありがとう。
         質問いいかい?ここにみんな車できているんだよね。
         ばらばらに帰っているところみると。
マイク:     いや、あの日はリックの車とグロリアの車しかなかったな。
所長:      そしたらどうやってみんな帰ったの?
マイク:     ここから、沢田駅まで3マイルほどだからみんなあるいたさ。
         日曜だけは晴れたしね。
所長:      そうですか。あと5分。5分間だけください。
         あに。5分やるから、家の隅々までみなさい。
マイク:     もっとゆっくりでもいいですよ。
所長:      私的にはもうOKだ。ただ私は欲張りでしてね。
マイク:     ははは。すごいですね。


SCENE 24

ひろひろ五木事務所(8月23日午後)
所長、兄、愛理は事務所に入る。

所長:     今戻った。
千賀子:    所長、クリスさんがお待ちになっています。
所長:     クリス。アポとっていたっけか?
        まあいい、俺も彼に渡したいものがある。
千賀子:    会議室に通しておきました。

声が聞こえたのか、会議室からクリスが出てくる。

クリス:    いや、悪い。いつきさん。ちょっとでいいんだ。
        アポとってないし。
所長:     でたな、クリスのひらめき単独行動。
クリス:    あの上司にたれこむのだけは勘弁してくれ
所長:     俺もあいつは嫌いなんだ。そうそう、お前に渡したいものがある
        あに!写真とあのごみどうした?
兄:      これです。
所長:     仏さんが参加したパーティのホテルへいってきた。
        こんなものがあったぞ。
クリス:    ’PHAMTOM’。ファントムですか。ボートの。
所長:     仏さんは誰かに脅されていた、そして身の危険を感じて
        脅しているヤツのヒントになるメッセージを書き遺した。
        ・・・かもしれない。筆跡鑑定でもしてみるといい。
        それと、これは2次会のリックのログハウスでみつけたごみだ。
        はがしたかんじのもの、パーティの部屋の模様もついてる。
        誰かが、はがした可能性がある。
クリス:    いろんな可能性秘めてますね。
所長:     そのとおりだ。
クリス:    助かるよ。きた甲斐があった。お礼に情報を出すよ。
        グロリアの死亡解剖行っているのだが、面白いことがわかった。
所長:     ほう。
クリス:    わずかではあるが、体の一部が凍っていたんだ。
所長:     面白いね、池で発見されていたのだろう。冬じゃあるまいに。
クリス:    被疑者が池に投げるまえ、凍らしたかもしれない。
所長:     遺体を凍らした・・・。そうだったとしたら、いつ死んだかわからく
        なるね。死亡推定時刻がわからない。
愛理:     え?グロリアが死んだのって、日曜の朝10:00から
        月曜の朝の間じゃないのお?
所長:     凍らしたらそんなもの吹っ飛ぶ。
愛理:     うそおお。
所長:     面白い情報ありがとう。
クリス:    あと困ったことがあってね。
所長:     何だ?
クリス:    ワイドショーでもみたのか、あの死体はグロリアじゃなくて
        うちの彼女じゃないかって、言ってきたものがいるんだよ。
        エリザベス・コリンズの彼氏なんだが。
        19日のパーティ以後失踪している。
所長:     愛理、お前がいったことがでてきたぞ。
愛理:     え?なんだっけ?
所長:     自分のいったことぐらい覚えておけ!
クリス:    グロリアはあごの近くに小さなほくろ、
        エリザベスは目の近くに小さなほくろ、
        しかし、遺体の目の近くの損傷でほくろが見えない。
        でも確かに顔の下のほうに黒い跡みたいなものがある。
        男のいっていることに真実味がなくてなあ。
        DNA鑑定まですべきかどうか。
所長:     ほう。死んだのはグロリアではなくエリザベスだった説。
        調べてみていいんじゃねえか?面白いぞ。
クリス:    はい。では署に戻ります。

クリスは事務所を出る。

千賀子:    グロリアについてご報告があります。
所長:     おお。
千賀子:    これはジムと共同作業したのですけど、すごい事実が
        わかりました。
愛理:     グロリアの秘密?
千賀子:    グロリア・グレース。G図書館の近くの小さなアパートに
        生まれました。
ジム:     そこにいってきましたが、該当する家はありませんでした。
所長:     ということは。
千賀子:    10年前、彼女の両親が交通事故で亡くなりました。
        彼女は親戚に預けられるはずでしたが、両親は不倫による
        再婚だった為、邪魔者あつかいになってしまいました。
ジム:     そこに目を付けたのは、近くに住む、フランディ・ジョーン
        だったわけなのさ。
愛理:     フランディ?G図書館の近くのフランディ?
所長:     なんか知っているのか?愛理。
愛理:     いや、なんでも・・ないです。
千賀子:    富豪のフランディは彼女を愛人として迎えたんです。
愛理:     愛人?15歳で?愛人?!それにフランディはスージィいるでしょ?
千賀子:    確かに、奥さんはいるけど、愛理ちゃん、なぜそれを知ってるの?
所長:     愛理!お前、何を知ってる?話してみろ!
愛理:     月曜日、図書館の帰りたまたま、フランディさんのところで、
        口論しているのを見たのよ。
        離婚調停中で娘さんのジェニーのとりあい。
        ジェニーは体は弱く、おそらく保険金がかかっているのね。
千賀子:    ああ〜ジェニーってそういう子だったんだ。
愛理:     ああ〜でも許せない〜。あの男、エレンの他に愛人がいるってこと?
所長:     お前の感情はどうでもいい。話しがややこしくなる。
        千賀子さん、話しを続けて。
千賀子:    グロリアも悲しい人生ね。自分がいきぬくためにはフランディの愛人を
        選ぶほかはなかったのね。そして彼女は心理学を学ぶようになるの。
        何人か他に恋をして男を振ってたりしてたみたい。
愛理:     ああ、だからルースがあんなことを。
千賀子:    デービックさんもびっくりの結果ね。
所長:     最近は接触あったのか?
ジム:     それがあったんですよ。フランディの写真持って、岡村大学行き
        サークルに参加したリチャードに聞いたんですけど、
        その男、8月19日この男はいたらしいですよ。
        名前はファントムと名乗っていたみたいです。
兄:      とうとうファントムの正体が出てきましたね。
愛理:     あたし1つ気になるんですけどお。
        彼はエレンと結婚するみたいなの、スージーと離婚した直後。
        なんでそんな彼がグロリアと会う必要があるの?
千賀子:    彼女は20日の昼にK銀行からお金おろしているわ。
        あの銀行、日曜日でも、お金おろせる銀行で有名よ。
愛理:     お金をフランディに渡したってこと?彼はお金持ちなのに?
兄:      いや、裁判って意外にお金かかるんですよ。
        愛理の話しが本当なら、結婚費用もかかるし。旅行にくとなれば。
愛理:     グロリアは、彼がエレンと結婚するのに祝いにお金あげたってこと?
        ぜんぜんわからないわ。そんなラブソングかけない!
所長:     ラブソングなんてどうでもいい!
        だが1つ確かなことがある。
        怪しいのはファントムであると導いているものがあるということ。
兄:      犯人はファントムでしょうか。
所長:     それはともかく、ファントムに会いに行く価値があるということは
        確かだ。兄、愛理、G図書館の近くのファントム邸にいくぞ。
        千賀子さん、ジム。ちょっとエリザベス調べてくれるか?
千賀子:    わかりました。

彼らは事務所を出る。


SCENE 25

フランディ邸の玄関(8月23日水曜午後)
彼らはインターフォンを押す。

フランディ:  はい。
所長:     ひろひろ五木探偵事務所の者なんですけどね、
        少々お聞きしたいことがありましてね。
フランディ:  今、忙しいんだ!帰ってくれ。
所長:     5分でいいんですけれどねえ。
フランディ:  いろいろあってナーバスなんだ。勘弁してくれ。
エレン:    いいじゃありませんか。結婚は逃げないわ。
フランディ:  エレン?!
エレン:    エレンです。今開けます。

ドアが開く。

フランディ:  エレン。そんな暇なんてないんだぞ。
エレン:    そんなにいきりたたなくても。

ジェニーがエレンの後ろにいる。愛理はジェニーと目があう。

エレン:    ジェニー。お知り合いなの?
ジェニー:   ・・・知らない。

ジェニーは2Fの部屋のほうへ立ち去る。

フランディ:  開けちゃったんなら仕方ない。5分だけだぞ。
所長:     失礼します。

彼らは家に入る。

フランディ:  エレン。君も2Fにいってなさい。5分で終わる。
エレン:    もっとゆっくりでいいのよ。
フランディ:  5分でいいんだ。

エレンは彼らにお辞儀をし2Fへ行く。

フランディ:  茶はださんぞ。話しは何だ?
所長:     グロリアのことについてなんですが。

フランディは2Fのほうを見る。

フランディ:  グロリアとは誰だ?知らんぞ。
所長:     知らないんですか?昔からの愛人なのに。
フランディ:  お前ら!俺が結婚すると知ってゆすりにきたのか!
兄:      そうではないんです。グロリアさんが亡くなったので調べにきたんです。
フランディ:  グロリアが死んだ?
所長:     知らなかった。そうですか・・。
フランディ:  なんだそのいいぐさは!俺は昨日離婚調停をしてつかれてるんだ!
        忙しくてそんなの知るか!帰ってくれ!
愛理:     エレンさんと結婚するのにグロリアさんと関係持ち続けてるなんて
        許せないんですけど。
フランディ:  グロリアとは清算した。土曜のパーティに来てくれと頼まれて、
        断ったら、手伝ってくれたらお金あげるし、関係もきってあげる
        と言われたからしぶしぶ手伝ったんだ!
所長:     パーティの参加者があなたを覚えてましたよ。
        あなたはファントムといったそうですな。なぜですか?
フランディ:  グロリアがそうしろといったからだ。手切れるならそれでいい。
愛理:     勝手ね。自分が10年前、関係ほしさに近づいたくせに。
フランディ:  帰れ!

フランディは彼らを追い出す。

愛理:     おとおさん、今回はあまりうるさく言わないのね。
所長:     お前が全部ききたいこといってくれたからな。たまにはつかえるな。
愛理:     ふん。私にはわからないわ。誰が犯人なの?
        あのフランディは女にだらしないだけのような気がするし。
兄:      僕にもわかりません。
所長:     グロリアの交友関係調べたら、見えてくるだろう。


SCENE 26

ひろひろ五木探偵事務所(8月24日木曜、10:15)
所長が事務所に入ってくる。

千賀子:    あ、所長、おはようございます。
所長:     遅くなった。どうだ、エリザベス何かわかったか。
千賀子:    ありました、接点。
        エリザベスは平松大学で別のキャンプサークルに入っています。
        以前、ジムが調べた資料から出てきました。
ジム:     エリザベス・コリンズ。25歳。
        人間心理学専攻。3年前、平松大学に入学。ただ、
        それ以前の情報がこれといってないんです。
        彼氏がいますが半年前に付き合い始めたことがわかっています。
所長:     そうか。
千賀子:    それから、さきほど、クリスさんから連絡ありました。
        壁に落書きを筆跡はグロリアさんのものでした。
        ごみについていた指紋は、死体のものと一致したようです。
所長:     はがした人間と書いた人間が別の可能性があるということだな。
        はがすなんてめんどくさいことする前に書いたほうが楽だからな。
千賀子:    それと彼女は演劇に興味もっていたようです。
ジム:     平松大学にいって調べてきました。
        彼女は演じることが好きで、いろいろひとのマネをしるのが
        うまかったようです。ものまねべスとあだ名がついていました。
        それと、グロリアとクラスが一緒でした。
        学校ではそれほど2人は話していなかったようです。
所長:     どこかで2人はもっと近い接点があった可能性があるということか。
        まあいまのところはそのぐらいでいいか。
愛理:     じゃあ、殺されたのはグロリアじゃなくてエリザベスってこと?
        じゃあグロリアはどこにいるの?
所長:     お前、まだここにいるのか。今日は木曜日だぞ。
愛理:     ここまできたら最後まで見届けないとお
ジム:     試験は絶望的だな!
愛理:     ・・さいなあ。
千賀子:    所長、これからどういたします?

電話がなる。千賀子がとる。

千賀子:    はい、ひろひろ五木探偵事務所です。
デービック:  デービックだ。
千賀子:    デービックさん。こんにちは。
デービック:  こんにちはじゃねえ!変われ!所長にかわれ!
千賀子:    わかりました。

千賀子は所長に受話器を渡す。

所長:     デービックさん。おはようございます。
デービック:  おはようじゃねえ!っていってるんだろ。
        いつまで時間かかってるんだ。もう木曜日じゃねえか!
所長:     今、連絡しようと思ったところなんです。
デービック:  うるせえ。犯人は見つかったのか!
        はんにんはみつかったのか。YESかNOかで答えろ!
所長:     まだ見つかっておりません。
        しかしもう少しで見つかります。あと1日いただけ・・
デービック:  無駄だ!お前らなんぞにできるはずがねえ。
        俺が依頼したのは月曜日だ。早くやれといったはずだ!
所長:     申し訳ありません。明日には・・
デービック:  もう待てないんだよ。もういい!依頼をキャンセルする!
所長:     デービックさん。落ち着いてください。明日には答えでますよ。
デービック:  進捗も連絡ろくにしないヤツが信用できん!
        金は払わないからな!お前が仕事が遅いからだ!
        手付金の$50はくれてやる。それで昼飯でもくうんだな!
所長:     お待ちください、デービックさん!

電話は切れる。

兄:      え?どうなっちゃうんですかあ?ここまで来て
        キャンセルですか?
愛理:     うそおお。おとうさんどうすんの?
所長:     いや、俺はちょっと自分だけのアクションをとる。
千賀子:    え、どうされるんですか?
所長:     千賀子さん、デービックの情報はあるか?
千賀子:    デービックさんですか?グロリアさん調べていたからあんまり。
        さわりしか調査していないですが。
所長:     それでもいい、教えてくれ。
千賀子:    ええ〜と。デービックさん。
        30歳で辛島倉庫のSエリア倉庫工場長をしています。
        ただ、彼がお話になった莫大な借金の話しの証拠は
        でませんでした。彼がここで働くようになったのは
        3年前です。なぜ彼がすぐ工場長になれたかは不明です。
所長:     そうか。
愛理:     クライアントのこと聞いてどうすんのお、とおさん。
所長:     皆、私が連絡するまで待機しててくれ。
兄:      どこいくんですか。
所長:     デカ時代の知恵を使うのさ。

所長は事務所を出る。

愛理:     待機だってさ、どうなんのお?
ジム:     お前は帰って勉強すれば?
愛理:     ・・・・・・・

電話がなる。

千賀子:    ひろひろ五木・・・
ジェニー:   (大声)愛理を出して!

千賀子が愛理に受話器を渡す。

愛理:     何?ジェニー?
ジェニー:   ・・・・・
愛理:     ジェニー
ジェニー    たす・・・・きゃ

電話が切れる。

愛理:     ジェニー!ジェニー!
千賀子:    どうしたんですか?
愛理:     切れた!悲鳴が聞こえた!あたしジェニーのところに
        行ってくる。
兄:      どうしたんだい。
愛理:     昨日いったフランディ邸のジェニーが助けを呼んでた。
        なにかあったに違いないわ。あたしいく。
兄:      何かにおうな。僕も行こう。
愛理:     ほんと?
ジム:     おいおい。待機命令が出てるんじゃねえのか?
兄:      たまには独自のアクションもいいものさ。
ジム:     ここはどうすんだよ。
兄:      お前がいるだろ。
ジム:     そんな落ちこぼれのヤツのたわごときいたって、
        あとで笑いの種になるだけだぜ。
兄:      ふん。俺はいく。
愛理:     にいちゃん、かっこいい。
ジム:     ばかじゃねーの。
千賀子:    いってらっしゃい、連絡だけはしてね。

愛理と兄は急いで事務所を出る。

SCENE 27 

フランディ邸の玄関の前(8月24日11:00)
愛理はフランディのインターフォン押す。

愛理:     ジェニー。ジェニー。いないの?ジェニー

愛理は必至にドアをたたく。兄は周りを見る。
兄は丸めて捨ててある紙を見つける。
それを広げる。紙には書いてある。
’フランディ氏へ。娘とエレンは預かった。返してほしくば
Hエリアにある空き地倉庫、アマゾンにきなさい。一人でな’

兄:      愛理!これ・・。

SCENE 28

空き地倉庫アマゾン (8月24日13:00)
フランディ氏は倉庫に入り叫ぶ。

フランディ:  きたぞ!誰か知らんがどこにいる?
デービック:  まあそうあわてるでない。結婚式はすませたか。
フランディ:  どういうことだ!朝早くに教会にいったが、お前は誰だ。
デービック:  では結婚したということだな?
        戸籍上も離婚が成立し、結婚も済ませた。それでいいな。
フランディ:  なんで俺たちのことを聞く?誰だと言ってる。
デービック:  腹へったなあ。飯はくったか?
フランディ:  貴様!何が狙いだ!
デービック:  金がほしいんだよ。
フランディ:  物乞いか!金がほしいならやる。

フランディはポケットから財布を取り出して投げた。

フランディ:  さあもっていくがいい。早くエレンとジェニーを
        返すんだ!
デービック:  ふっ、そんなはした金などいらんわ。
        俺がほしいのはジェニーの保険金だよ。
フランディ:  ・・お前なにもんだ?!
デービック:  お前も人のことがいえるか。ジェニーの金の為に、
        親権をもぎ取ったお前に。くははは。
フランディ:  誰だか知らんが、ふざけるな。
デービック:  でも哀れなヤツとはお前のことだ。
        お前は愛人のグロリアと縁をきり、エレンと一緒になった。
        しかしなあ、グロリアはエレンなんだよ!
フランディ:  な・・ななんだと?!そんなはずあるか。
        性格も身なりも違うんだぞ!
デービック:  哀れな男よ。くふふ。
        エレンと俺はなあ、グルなんだよ。
フランディ:  そ、そそんなはずが・・・。
デービック:  結婚を急がせたのはおまえか?エレンか?
フランディ:  え・・エレンだ。
デービック:  くはははははは。さて、がっかりしたかい?
        失望したかい。死にたくなったかい?
        そうか。なら、ナビゲーションしてあげよう。
        外に車があるだろう。ジェニーが乗ってる。
        寝てるがなあ。そこにお前ものってもらう。
        ブレーキがきかない車なんだ。
        この通りは崖が多い。くはははは。
        筋書きはこうさ、式を終え、戻った彼女を
        驚かす為に、お前とジェニーは買い物にいく。
        その途中で事故にあうのさ。くははは。
        さて、お楽しみはこれからだ。外に出ろ。
        妙なマネはするなよ。いつでも俺は撃てるんだ。

フランディは首を落として外へ出て、車の方へとゆっくり歩き出す。
デービックもついてゆく。
所長が登場する。

所長:     あれ?デービックさん。どこに行かれるんですか?
デービック:  あ??貴様!役立たずのくずが!お前こそ何やってる?
        お前がぐずぐずしてるから、俺はなあ、自分で
        自力でグロリアを殺した犯人を捕まえるのさ。
        目の前にいるこいつだ!
        こいつはなあ、ジェニーの保険金を確実に得るために、
        愛人だったグロリアを殺し、スーザンと離婚し、
        エレンと結婚した残虐者だ。お前が警察につきださないなら
        俺がつきだす。
フランディ:  貴様しゃあしゃあと!
所長:     デービックさん。君が頭がいいなあ。
        しかしだなあ、へまもするもんだなあ。
デービック:  なんだと?貴様!貴様も詐欺罪で訴えるぞ。
所長:     なんだ?$50のことか?返すぞ、そんなもん。
        ファントムはフランディと結びつけようとしたのはうまかった。
        遺体を凍らしたこともね。
デービック:  なんのことだ。何をいってる?
所長:     グロリア、いやエリザベスを殺したのはお前だよ。
        エリザベスは昔、君の愛人だったんだろ?
デービック:  てめえ、俺を疑っているのか!
所長:     俺はなあ、昔、デカやっててなあ。ああ、警察も呼んどいたぞ。
        カンネンしたほうがいい。
デービック:  証拠もないのに警察よんであほじゃないか?ははははは
所長:     証拠がほしいのか?じゃあそうするか。
        君は辛島倉庫の工場長をやっているそうだな。
        さきほど行って聞いてきましたよ。
        あなたはあの工場の責任者だ。カギも管理できる。
        カギを管理してる管理人に話しを聞きました。
        あなたの許可なしでは開けられないカギがあるとか?
        その冷凍庫のカギはその管理人でさえ開けたことがないんだとか。
        特別にそのカギを開けてもらいました。
        そしたら・・

所長は小さなビニール袋を取り出す

所長:     こんなものがありました。髪です。長いねえ。
        男のじゃないねえ。あなたしか入ることのできない冷凍庫の部屋に
        あるはずのない長い髪の毛が入ってる。
        鑑識にまわしたら結果が出ましたよ。くふふ。

デービック:  くそ!おい!あれを見ろ。あの車にはジェニーが入ってる。
        このボタンを押したら車は爆破する。
        俺から離れろ!
兄:      やりたきゃられば?ちなみにジェニーは愛理のそばにいるよ。ほら。
愛理:     あんた最低!

デービックが暴れる。警官が出てきて取り押さえる。

所長:     あ〜。$50ね。俺、犯罪者から金もらうの嫌いなんだよ。

デービックの目の前に$50おとす。
クリスが近づく。

クリス:    いつきさん。やっぱりあなた署に戻ってきてくださいよ。
所長:     やだねったら、やだね〜〜あとは任せたよ。
        ここにいても金になんねえ。あ、混乱避けるため、ジェニー
        は今日借りるよ。

クリスは敬礼をする。
デービックと隠れていたエレンは連行される。

フランディ:  俺はいいんだろ。帰るぞ。
クリス:    あなたも裏付けのため、署でお話をきかせてください。

所長と兄と愛理、ジェニーは車に乗る。
ジェニーは眠っている。

所長:     おまえら、4日間御苦労さま。ただ配当はない。
        クリスから礼状くるぐらいだ。
愛理:     この仕事って大変ね。ひとつききたいんですけどお。
        倉庫会社の冷凍庫に髪の毛なかったらどうする
        つもりだったの?
所長:     あ?髪の毛?そんなもん最初からない。どこかの髪。
        デービックとエリザベスの愛人関係もはったりだ。
愛理:     ひっど!
所長:     はは、ジェニーとりあえずひきとったがこの子が大変だな。
        離婚は成立しているのだから親はフランディとなる。
愛理:     え〜ちょっとそれは納得いかないんだけどお
        だって保険金目当てでしょ?頼みのエレンもいないし。
所長:     うちらの仕事はここまで。
        クライアントもいないんだからな。
        なんだ?何がいいたい?
愛理:     保険金ってさあ。ねえ、何?
        自分の為に使えるものってないのお?
        おじいちゃんが譲ったお金だとしても。
        本人がどうしようもできないところで、奪われてる。
        許せない。このままじゃ殺されてしまうわ。
所長:     事故になって死んでしまうなら合法だ。
愛理:     やだ!
兄:      やだっていったって。
愛理:     保険金を自分で使えるようにはできないの?
所長:     親が権利もってる。お前のほうが詳しいじゃろ。
兄:      フランディと法廷で戦うことになるかもしれないね。
愛理:     あたし、やっぱり探偵にむいてない。
        弁護士になりたい。
兄:      今年試験受かるといいね。

ジェニーは愛理のスカートの上で寝ている。
時折ジェニーは薄目になる。

END