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コンビニ嬢 平松愛理

SCENE 1フロンティ葉置ビル内コンビニ 12:45

コンビニレジは3台あり、1番目のレジを愛理が、2番目のレジをのりこ
がレジに立っている。
社員の洋介がコンビニ弁当とお茶をもってレジにいく。

愛理:    今から食事?
洋介:    そう、ばばばっと食っちゃおうと思って。
愛理:    ゆっくり食べればいいのに。
洋介:    男性社員はそういってらんない。
愛理:    きばりすぎじゃない?777円です。
洋介:    おっ、いい数字だな。今日はいいことおこるかな。
       そういえば、最近あの人こないなあ。はあ。
愛理:    あーー。あの人ね。
洋介:    あ、俺自分で温めるからいい。

洋介は弁当をレンジに入れてあたためる。
そして、一度スタッフルームに入る。

のりこ:   あの人ってあれでしょ?例の12Fのベック社のお姉さんだよね。
愛理:    多分そう。お水、いつも1ケース頼む人。いつも彼は
       12Fまで納品にいくんだよね。必ずいきたがる。
のりこ:   彼はあの人好きなんだよね。いつもサービスといって
       自腹で2Lの水、買って納品する。
       いらっしゃいませ。
愛理:    えっそうなの?それは知らなかった。
       (客へ)いらっしゃいませ。お弁当あたためますか?
客:     そうする。あと〜
愛理:    峰ですね〜。

愛理は後ろから150種類ある煙草から峰を1箱ぬいてお客に出す。

愛理:    875円になります。
客:     今日はヨウサンのステーキ弁当もうないの?
愛理:    ああ〜今日はもう売れちゃいましたねえ。
       すみません。
客:     あれおいしいんだよ。あれが楽しみなんだよね。
愛理:    残る日もあるんですけどねえ。すみません。店長に増やすよう
       いっておきます。
客:     おお〜、頼むよ。今日は遅めの昼だからね。
       
愛理はお弁当と飲み物を袋に入れて客に差し出す。

愛理:    ありがとうございました。

店長が弁当の棚のところへ行きうろうろしている。

店長:    平松さん、洋介は?
愛理:    あ、中だと思います。

店長はスタッフルームに入る。

店長:    洋介。今日はデービックの弁当残っているな。
       ちゃんと見てるか?
洋介:    今日はヨウサンの弁当でちゃいましたね。
店長:    ちゃんと見ろよ。廃棄が多すぎると困るんだ。
       本社に何いわれるか。
洋介:    わかりました。

洋介はあったまった弁当をレジから取り出し、スタッフルームへ入る」。

のりこ:   彼も大変だね。店長にさんざん言われて。
愛理:    そんな彼のオアシスが12Fの人。
       自腹って。好きなのかなあ。
のりこ:   好きだね。間違いなく。目の色違うもん。
愛理:    告白しないのかなあ。自腹でサービスしてても、ただ
       ラッキーと思われるだけだと思うんだけど。
       しかも水はその人だけが使うわけじゃないし。
のりこ:   店長も知ってて黙っているみたい。
愛理:    ふう〜ん。
のりこ:   あ。・・いらっしゃいませ。
愛理:    いらっしゃいませ〜。

12Fの人: ええ〜と、いつものようにお水を・・

洋介が走りこんで、レジに立つ。

洋介:    あ、私がうけます。お水を一ケースで。
12Fの人: いつものように12Fに納品お願いできますか?
洋介:    伝票後払いですよね。わかりました。
12Fの人: 宜しくお願いします。

12Fの人は微笑んで店を出る。

愛理:    くしし。
のりこ:   くしし。
洋介:    これは私がいきますから。平松さんはいかなくていいです。
愛理:    ふふっ。じゃあ用意だけしとくね。お水7本。
洋介:    ・・いや、それは。
愛理:    あ、6本プラス1本で。1本はビニール袋にいれとくわ。
       まだ、食事の途中でしょ?伝票は自分で書いてね。
洋介:    あ、・・じゃあお願いします。

洋介はスタッフルームへ入る。

のりこ:   ああ〜。ぶきっちょなヤツ。くふふ。
愛理:    ふふん。いいこと思いついた。のりちゃんちょっとレジお願い。
のりこ:   はいよ。

愛理は文具コーナーへ行き、I LOVE YOUとかかれた
メッセージカードを1枚選び、のりこにレジにもってく。

のりこ:   え?買うんですか、カード
愛理:    ちょっとね。使うの。
のりこ:   315円です。

愛理は御金を払う。そして外へ行き、水を7本用意する。
サービスの1本とカードをビニールの中に入れる。
愛理はスタッフルームへ行く。

愛理:    洋介さん。用意できたよ。伝票書いた?
洋介:    書いた。じゃ、いく。ありがと。
愛理:    店の外に台車にのっけてあるので、宜しく。

洋介は伝票をもって走って台車のところへ行き納品する。


SCENE 2  12Fベック社入り口

洋介はいつものように、納品する為にドアを開ける。
そしてその担当の女性のところに行く。

三木:    いつもサービスありがとうございます。

三木さんはビニールの中に水以外のものが入っていることに気づく。

三木:    あれこれは。。
洋介:    ええ?ええと。

洋介はカードを取り出す。

洋介:    あ・・。
三木:    ・・私に気があることはわかってました。
       ありがとう。お友達からなら。
洋介:    い、いや、いつもありがとうございます。
       す・すすみません。
三木:    ふふっ。


SCENE 3  店の中

洋介がにこにこして戻ってくる。

愛理:    何かいいことあったんですか?
洋介:    いや、別に。め、め、飯でも食おう。

洋介はスタッフルームに入る。

愛理:    くっしっし。好きならはっきりいわなあねえ。
のりこ:   なんだろうねえ。ふふ。

店長が2人に近づく。

店長:    洋介が飯終わったら、2人、休憩ね。
愛理:    わかりました。
のりこ:   わかりました。
愛理:    洋介さん、がつがつ食べて、すぐ戻るかもねえ、
       ふふっ。
のりこ:   ああ〜。愛理さん、ちょうどよかった。
       あのことなんだけど。飯の時間話してもいい?
愛理:    ええよ。あなたの恋愛。ふふっ
のりこ:   私は洋介とはちがって想いは伝えるよ。
愛理:    そうだねえ。

SCENE 4店内スタッフルーム

愛理とのりこは昼食をとっている。

愛理:    ここはいい眺めね。
のりこ:   もう少ししたらビーナスフォートができる
       らしいですよ。
愛理:    楽しみねえ。
のりこ:   お子さんは元気ですか?もう2歳になったんだっけ。
愛理:    2歳半です。そうそう、近くに親戚の結婚式になるんだけど
       娘が新婦のドレスの裾を持つ役で。
のりこ:   かわいい!すごい。
愛理:    今、ゆっくり1歩を練習してます。くふっ。
のりこ:   式終わったら写真みせてください。
愛理:    もう〜、最近娘がなにをしててもゆっくり1歩をするのよ。
       ははは、おかしくて。
のりこ:   いいなああたしも結婚したいなあ。
愛理:    リチャードさんと?
のりこ:   そうリチャードと。公演が今週で終りじゃない。
       私、彼とアメリカへ行こうってきめた。
愛理:    ええ?ここやめちゃうの。
のりこ:   やめちゃう。彼についていく。
愛理:    うう〜ん。そのことなんだけどね、おとといの彼の手紙の件でね。
のりこ:   そうそう、ラブラブに書いてあったでしょ?
愛理:    やあ〜。彼のね、ラブレターみると、ちょっとね。
のりこ:   いいの。私決めたんだから。今日店長にここ週末でやめるというわ。
愛理:    そいつはどうかなあ。英語どうすんの?
のりこ:   英語なんてアメリカにすんでりゃ慣れる。
愛理:    今回の彼の文を和訳してみたんだけどね、も〜1行ごとにテンション
       違うの。僕は君とアメリカの新しい街で過ごしていきたい。
       でもアメリカにかえれば、彼女との厳しい現実が待っている。
       ああでも君が好きだ。ああでも彼女を裏切ることはできない。
       君という天使と過ごしたい。
       ここまで優柔不断だと笑っちゃうよ?!
のりこ:   彼の悪口は言わないで。彼は本当に悩んでいるのよ。
       彼のためにやさしい言葉をかけてあげたいの。
       そこでね、今回はこの文章を英訳してほしいの。

のりこはバックから紙をとりだし愛理にわたす。

愛理:    ちょっとみせてね。
       
愛理はその紙を読む。

愛理:    ん〜。ん〜。わかった。今、文章作るから。
       今日、彼は?公演してるの?
のりこ:   今日は17:00まで公演してるわ。
愛理:    じゃあ今日、ここ終わったら彼に渡しにいかない?
       うちらも17:00までだから、ちょうどいいかも。
のりこ:   あ〜緊張する〜。
愛理:    あたし、これから1人で英訳してるわ、コーヒーショップで。
のりこ:   あたしもいく。
愛理:    一人がいいの。大丈夫ちゃんと訳すから。   
       今週末までに答えをききましょう。

愛理はお弁当をしまってバックにしまい、バックに手紙をいれる。

愛理:    がんばっ!

愛理はスタッフルームを出る。


SCENE 5  コーヒーショップ

愛理は早々と彼女のメッセージを英訳する。
そして愛理は自分の曲’今日の恋人’の英訳をはじめる。
そして書き終わるとMDと手紙を中に入れる。


SCENE 6 堀ジョイサーカステント前  17:15

のりこと愛理はテントの裏口付近で待っている。

のりこ:    くおおお。緊張する〜。
愛理:     大丈夫、大丈夫。彼は何時頃でてくるかな?
のりこ:    すぐだと思う。いつも20分にはでている。
愛理:     すごいなっ。あ、彼?

リチャードはのりこに近づく。

リチャード:  HI!What's up?
のりこ:    THIS! THIS!

のりこは手紙を渡す。愛理はそれをみると、1人消える。

リチャード:  Let's go out dinner!
のりこ:    Yes,yes。

リチャードとのりこはお台場に消える。


SCENE 7  フロンティ葉置ビル内コンビニ 15:00

スタッフルームで店長とのりこが話している。

店長:     そんないきなりじゃ困るよ。今日でやめるなんて。
        普通は2週間前にいってくれないと。
        これは常識だぞ。
のりこ:    すみません。急に決まったんです。今日やめないと、
        私はアメリカに行けない。
        店の都合はわかりますが、すみません、今日で。
店長:     アメリカにいついこうが、お前の勝手だが、穴ができるんだ!

愛理がスタッフルームに入る。

愛理:     どうしたんですか?
のりこ:    愛理さん、アメリカ行き決まったよ。ありがとう。
店長:     オレは認めないぞ。
愛理:     穴をうめればいいんですよね。2週間ぐらいなら、彼女の穴
        うめますよ。
のりこ:    愛理ちゃん。
店長:     平松さんが埋めるのか?うめてくれるならいい。
        ただ、もう日本に戻っても入れないと思え。
        お前、一度アメリカいって、戻ってきて働かしてやったんだ。
のりこ:    わかってます。

店長がスタッフルームから出る。

のりこ:    愛理ちゃんありがとう。
愛理:     おめでとう、たまには手紙ちょうだいね。
のりこ:    もちろん。
        愛理さん、ちょっと聞きたいんだけど、
        リチャードが云っていたんだ。日本語で。たどたどしく。
        ’今日の恋人’って曲は効いたって。
        振り切れたって。愛理ちゃん、どんな魔法を使ったの?
愛理:     人生経験よ。くふっ。
        ロスにはいついくの?
のりこ:    明日のお昼。
愛理:     明日のお昼かあ。あたし明日は非番だし、見送るよ。
のりこ:    ほんとう〜?!ありがとう〜。でも悪いよ〜。
愛理:     まあ気にしない、気にしない。
        (小声)いつかネタにするかもしれないけど・・。
のりこ:    え?
愛理:     なんでもない。幸せになるのよ。
のりこ:    はい。


SCENE 8 成田空港DEPARTUREロビー

リチャードとのりこは荷物を持って愛理に最後の挨拶をする。

愛理:     お幸せに!
のりこ:    愛理ちゃんもね!
リチャード:  YOU! TRANSLATER! GREAT! THANK YOU
愛理:     SEE YOU SOON
のりこ:    じゃあ。

愛理は二人と別れる。

愛理:     外国かあ。・・・ん〜。あたしは日本でいこう。
        ああ〜、和風の曲書きたくなってきた。来年復帰しよう。
        でタイトルは英語でENDLESS MOMENT。
        ふふん。

END。